だるまさんがころんだ
坊さんがへをこいた

達磨大師の伝説との関係は? 関西では「坊さんがへをこいた」

『だるまさんがころんだ』は、屋外などの広い場所で数名で遊ぶ定番の子供の遊び。

禅宗の開祖とされる達磨大師(だるまたいし)は、壁に向かって9年坐禅を続けたという「面壁九年」という伝説を残しているが、『だるまさんがころんだ』において鬼役の子供が木や壁に向かって掛け声を唱える様子は、さながらこの達磨大師の伝説を再現しているようにも見える。

日本全国で幅広く親しまれる『だるまさんがころんだ』だが、遊びの内容は同じながらも、大阪・奈良・京都では「ぼんさんがへをこいた(坊さんが屁をこいた)」、宮城では「くるまのとんてんかん」など、各地方でその呼び名(掛け声)が大きく異なるようだ。

アメリカ、イギリス、フランス、世界各国バージョン

なお、『だるまさんがころんだ』と同様の子供の遊びは、日本のみならずアメリカやイギリス、フランスなど、ヨーロッパを中心として世界各国に存在する。詳しくは、こちらの「世界各国のだるまさんがころんだ」のページで。

達磨大師とは? ~壁のように動ぜぬ境地~

達磨大師(だるまたいし)は、5世紀後半から6世紀前半にかけて、インドから中国へ渡り、中国禅の開祖となった仏教の僧侶。ボーディダルマ(Bodhidharma)、菩提達磨(ぼだいだるま)とも呼ばれる。

洛陽郊外の嵩山(すうざん)少林寺において、壁に向かって座禅を続け、9年間も続いたその偉業は「面壁九年」の伝説として後世まで語り継がれている。

月岡芳年 『達磨図』(木版画 1887年)

「壁となって観ること」、すなわち「壁観」は「壁のように動ぜぬ境地で真理を観ずる」という
達磨大師の宗旨の根幹であり、後の中国禅に大きな影響を与えた。

『だるまさんがころんだ』と達磨大師の「面壁九年」の関連性については上述したが、それ以外にも、笑いを我慢する子供の遊び「にらめっこ」において、「だるまさん だるまさん にらめっこしましょ 笑うと負けよ」と達磨の名前が出てくるのは、達磨大師による「壁観」と決して無関係ではないだろう。

なお、「面壁九年」の座禅の結果、達磨大師は手足が不自由な状態となったとされ、それが今日の縁起物として広く親しまれている置物として「だるま」のルーツとなっている。

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