砂山(童謡)
海は荒海 向こうは佐渡よ

日本の童謡/北原白秋が新潟の寄居浜から見た日本海の荒波

「海は荒海 向こうは佐渡よ」の歌い出しで知られる北原白秋作詞による童謡『砂山』。

日本海を望む新潟市中央区の海岸・寄居浜(よりいはま)の荒涼とした情景が歌詞に歌い込まれているという。

写真:冬の寄居浜(新潟市中央区四ツ屋町)

作曲は中山晋平と山田耕筰

1922年に新潟で開催された童謡音楽会に参加した北原白秋は、小学生たちから新潟にちなんだ歌の依頼を受け、1922年(大正11年)9月に出版された雑誌で童謡『砂山』を発表した。

北原白秋の歌詞『砂山』に最初に曲をつけたのは、『シャボン玉』、『証城寺の狸囃子』などで有名な童謡作曲家の中山 晋平(なかやま しんぺい/1887-1952)。

翌年の1923年には、童謡『赤とんぼ』、『ペチカ』などを残した作曲家・山田 耕筰(やまだ こうさく/1886-1965)が同じく北原白秋の歌詞『砂山』に別のメロディをつけた。

これ以外にも、成田為三や宮原禎次などがこの『砂山』の歌詞に曲をつけているが、今日では中山晋平と山田耕筰によるメロディで歌われることがほとんどである。

なお、『砂山』の歌詞が生まれた寄居浜の近くには、明治維新の戦死者を慰霊する護国神社があり、その境内には『砂山』の歌碑が建立されている(上写真)。歌碑には、「海は荒海 向こうは佐渡よ」で始まる北原白秋の詩が全文ひらがなで刻み込まれている。

日本の民謡・童謡・唱歌 歌詞と視聴

【試聴】砂山(中山晋平版) 歌:古賀さと子

【試聴】砂山(山田耕筰版)

歌詞:北原白秋『砂山』

海は荒海 向こうは佐渡よ
すずめなけなけ もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ

暮れりゃ砂山 汐鳴(しおなり)ばかり
すずめちりぢり また風荒れる
みんなちりぢり もう誰も見えぬ

かえろかえろよ 茱萸原(ぐみわら)わけて
すずめさよなら さよならあした
海よさよなら さよならあした