おこさ節 秋田県民謡じゃないの?

オコサデ オコサデ ホントダネ♪

『おこさ節』は、秋田県の民謡として紹介される戦後の流行歌。昭和22~23年頃から酒宴の席などで歌われ始め、秋田から全国へ広まったという。

日本のコントグループ「ザ・ドリフターズ(ドリフ)」が1970年に『ドリフのおこさ節』をリリースしたほか、演歌歌手の三橋美智也やギタリストの寺内タケシも同曲をカバーしている。

写真:あきた観光レディー(出典:ブログ「秋田にあるべこんなとこ」)

秋田県民謡と紹介されることが多い『おこさ節』だが、秋田県民謡協会Webサイトの解説によれば、「この唄は未だ国籍不明のままである」とのこと。

「おこさ」という言葉の意味についても明らかになっていないようだ。『佐渡おけさ』の「おけさ」と決して無関係ではないだろう。

【試聴】 ビクター少年民謡会『おこさ節』

【試聴】ドリフのおこさ節

歌詞の一例

おこさ おこさは どこでもはやるネ
アラ オコサノサ
ましてこのちょうは
コラヤノヤ コラ
よくはやるネ
オコサデ オコサデ ホントダネ

おこさ歌えば みんな聞いて囃すネ
アラ オコサノサ
寝た子起こさで
コラヤノヤ コラ
歌えぬかネ
オコサデ オコサデ ホントダネ

濡れて行くより ふきの葉を傘にネ
アラ オコサノサ
差してお帰り
コラヤノヤ コラ
日が暮れるネ
オコサデ オコサデ ホントダネ

啼くな鶏 まだ夜が明けぬネ
アラ オコサノサ
明けりゃお寺の
コラヤノヤ コラ
鐘が鳴るネ
オコサデ オコサデ ホントダネ

<参照:ビクター少年民謡会 民謡お国自慢 第1集より>

秋田県民謡協会による解説

秋田県民謡協会Webサイトでは、『おこさ節』について次のように解説が付されていた。

秋田でこの唄が唄いわれ出したのは終戦まもなくの事、敗戦の苦しい想いを紛らわそうという酒の席で誰かが唄い出したのにつらけて、つい皿、小鉢を叩いて唱和し合ったこの唄は未だ国籍不明のままである。世の中が落ち着いてくると、地元では唄われなくなり出した頃、他所の地域の人々が秋田の唄と思い込んで唄うようになった、勿論も元唄の出所等詮索されないままに。

<引用:秋田県民謡協会Webサイトの解説より>

これによれば、『おこさ節』が戦後に秋田で歌われ始めたことは確かだが、その出所・元唄などは一切不明なようだ。

伝統的な秋田民謡ではないかもしれないが、民謡王国・秋田で歌われ始めただけあって、秋田民謡のDNAがしっかりと受け継がれているように感じられる。

「おこさ」の意味・語源・由来

『おこさ節』の「おこさ」の意味・語源については、確かな説明はなされていないようだ。

佐渡おけさ』の「おけさ」とほぼ同じ音であり、「おこさ」のルーツが「おけさ」であることは想像に難くないが、「おけさ」の語源自体も諸説入り乱れているので、その正確な意味を特定するのは困難だろう。

「おけさ」の語源・由来については、こちらのページ「おけさ 意味・語源・由来」でまとめている。

なお、上述の歌詞では「寝た子起こさで 歌えぬか」と歌われており、ここでは「寝ている子を起こさないように」との意味だが、これは掛詞(かけことば)のような言葉遊びとして考えられたものと推測される。

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