かたつむり(でんでんむし)

でんでん むしむし かたつむり お前のめだまは どこにある?

『かたつむり』は、1911年(明治44年)に「尋常小学唱歌」上に掲載された日本の童謡・唱歌

陸に住む巻貝の一種である「かたつむり」は、古くは「蝸牛(かぎゅう)」とも表記され、「でんでんむし」の愛称でも親しまれている。

でんでんむしの名前の由来は?

でんでんむしの愛称の由来については、古典狂言の一つ「蝸牛(かぎゅう)」において、「でんでん むしむし でんでん むしむし」と繰り返し唄われる場面が関係しているのではないかと推測される。狂言「蝸牛(かぎゅう)」のあらすじはこうだ。

狂言「蝸牛(かぎゅう)」あらすじ

ある日太郎冠者(たろうかじゃ)は、長寿の薬になるという「かたつむり(蝸牛)」を探してくるよう主人から命じられた。かたつむりがどんな生き物かまったく知らなかった太郎冠者は、かたつむりの5つの特徴を教えられ、さっそく探しに山へ出かけた。

 太郎冠者が教えられた「かたつむり」その4つの特徴とは、①ヤブの中で、②頭が黒く、③腰に貝をつけ、④時々角(つの)を出し、⑤大きいものは人間位の大きさがある、というものだった。

ちょうどその頃、修行帰りの山伏(やまぶし)がヤブの中で疲れて寝ていた。そこへ通りかかった太郎冠者は、その山伏を「かたつむり」だと勘違いして、主人の元へ連れて帰ろうとする。山伏は、無知な太郎冠者をからかおうと、無知に乗じて太郎冠者に囃子物(はやしもの)を唄わせ、「でんでん むしむし」と唄い呆けて楽しんでいた。

『ハァ 雨も 風も 吹かぬに 出ざ 釜 打ち割ろう でんでん むしむし でんでん むしむし』

(雨も風もないのに顔を出さないなら 殻を打ち割ってしまうぞ 出て来い虫 出て来い虫)

帰りの遅い太郎冠者の様子を探ろうとやってきた主人は、唄い呆ける太郎冠者を見て驚き、山伏の正体を太郎冠者に悟らせるが、山伏は法力で主人まで巻き込んで唄い呆けさせてしまう。やがて主人と太郎冠者は我に返るが、山伏はひょうひょうと山へ逃げていったのであった。

試聴・歌詞『かたつむり』

でんでん むしむし かたつむり
お前のあたまは どこにある
つの出せ やり出せ あたま出せ

でんでん むしむし かたつむり
お前のめだまは どこにある
つの出せ やり出せ めだま出せ

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