尋常小学唱歌 有名な唱歌 一覧

日本人の作曲家による日本独自の楽曲が用いられた文部省唱歌

1911年(明治44年)から1914年(大正3年)にかけて文部省が編纂した「尋常小学唱歌」から、今日でも歌われる有名な唱歌を一覧でまとめてみた。

「尋常小学唱歌」の特徴としては、それまで主流だった翻訳唱歌から脱却し、日本人の作曲家による日本独自のメロディと歌詞が用いられている点が挙げられる。

尋常小学唱歌 有名な唱歌 一覧

内容的には、1910年(明治43年)に発行された「尋常小学読本唱歌」がそのまま引き継がれており、第一学年用から第六学年用までの全6冊、各20曲で合計120曲が収録されている。

なお、明治初期の翻訳唱歌についてはこちら「小学唱歌集 原曲の外国民謡 明治時代の音楽教科書」でまとめてご紹介しているので是非参照されたい。

尋常小学唱歌 第一学年

鳩(はとぽっぽ)
ぽっぽっぽ はとぽっぽ まめがほしいか そらやるぞ♪
かたつむり
でんでん むしむし かたつむり お前のめだまは どこにある?
たこのうた
たこたこあがれ 風よくうけて
月(出た出た月が)
まるいまるい まんまるい 盆のような月が
朝顔 あさがお
まい朝 まい朝 咲く あさがおは
池の鯉
出て来い 出て来い 池の鯉♪
人形(わたしの人形はよい人形)
目はぱっちりと 色白で 小さい口もと 愛らしい
日の丸の旗
白地に赤く 日の丸染めて ああうつくしや 日本の旗は
牛若丸 うしわかまる
京の五条の橋の上 大のおとこの弁慶は 長い薙刀ふりあげて
桃太郎
お腰につけたキビダンゴ 一つわたしに下さいな

尋常小学唱歌 第二学年

浦島太郎 うらしまたろう

浦島太郎 うらしまたろう
むかしむかし浦島は 助けた亀に連れられて
案山子 かかし
山田の中の 一本足の案山子 天氣のよいのに 蓑笠着けて
ふじの山(富士山)
あたまを雲の上に出し 四方の山を見おろして 富士は日本一の山
二宮金次郎
兄弟なかよく 孝行つくす 手本は二宮金次郎
紅葉 もみじ
秋の夕日に 照る山もみじ 濃いも薄いも 数ある中に
雪(雪やこんこ あられやこんこ)
犬は喜び庭かけまわり 猫はこたつで丸くなる

尋常小学唱歌 第三学年

茶摘 ちゃつみ

茶摘 ちゃつみ
夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
春が来た
山に来た 里に来た 野にも来た
汽車
今は山中 今は浜 今は鉄橋渡るぞと
虫のこえ
あれ松虫が 鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
村祭 むらまつり
村の鎮守の神様の 今日はめでたい御祭日
冬の夜
燈火(ともしび)ちかく 衣縫ふ母は 春の遊びの 楽しさ語る

尋常小学唱歌 第四学年

春の小川
春の小川は さらさら行くよ 岸のすみれや れんげの花に
いなかの四季
道をはさんで 畠一面に 麦はほが出る 菜は花盛り
村の鍛冶屋
鞴(ふいご)の風さへ 息をもつがず 仕事に精出す 村の鍛冶屋

尋常小学唱歌 第五学年

鯉のぼり

鯉のぼり
甍(いらか)の波と 雲の波  重なる波の 中空(なかぞら)を
海(松原遠く消ゆるところ)
松原遠く消ゆるところ
冬景色 ふゆげしき
さ霧消ゆる 湊江の 舟に白し 朝の霜

尋常小学唱歌 第六学年

菜の花畑

朧月夜 おぼろづきよ
菜の花畠に 入り日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし
我は海の子
我は海の子 白波の さわぐいそべの 松原に
鎌倉
極楽寺坂 越え行けば 長谷観音の堂近く 露坐の大仏おわします
四季の雨春夏秋冬・四季折々の雨の情景
故郷 ふるさと
うさぎ追いし かの山 小鮒(こぶな)釣りし かの川

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西欧の民謡をカバーした明治時代初期の翻訳唱歌集。明治時代初期の音楽教科書として重要な意味を持つ。
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