月月火水木金金(艦隊勤務)

朝だ夜明けだ 潮の息吹 海の男の 艦隊勤務

『月月火水木金金(艦隊勤務)』は、1940年11月にレコード発売された日本の戦時歌謡・軍歌。当時の海軍省から推薦曲とされた。現在も海上自衛隊で演奏されている。

作詞は、海軍軍事普及部の高橋俊策海軍中佐。作曲は、『憧れのハワイ航路』で知られる江口 夜詩(えぐち よし/1903-1978)。江口は20代の頃、海軍軍楽隊専属の作曲家として活動しており、『月月火水木金金』は退役後に作曲された。

海上自衛隊観艦式の事前訓練

写真:海上自衛隊観艦式の事前訓練(平成24年/出典:skycruiser)

曲名の意味については、週休二日における休日の土曜日と日曜日がないことから、休日返上で訓練に励む戦時中の厳しい艦隊勤務が表現されている。

また、いったん海に出てしまえば、陸に帰ってくるまで本当の休みなどないのだという「海の男」特有の事情も暗示されているように思われる。

【試聴】月月火水木金金(艦隊勤務)

ドリフの替え歌との歌詞比較

ちなみに、1970年代のお笑い番組「ドリフ大爆笑」では、『月月火水木金金』の替え歌をオープニングテーマ曲として用いていた時期があった(1977年の放送開始最初期)。

一体どのような替え歌だったのだろうか?原曲の歌詞と簡単に比較してみたい。まずは、『月月火水木金金』の一番と二番の歌詞を次のとおり引用する。

朝だ夜明けだ 潮(うしお)の息吹(いぶき)
うんと吸い込む あかがね色の
胸に若さの 漲(みなぎ)る誇り
海の男の艦隊勤務
月月火水木金金

赤い太陽に 流れる汗を
拭いてにっこり 大砲手入れ
太平洋の 波 波 波に
海の男だ艦隊勤務
月月火水木金金

<引用:高橋俊策『月月火水木金金』一番・二番の歌詞>

これが「ドリフ大爆笑」のオープニングテーマとして、次のような歌詞で替え歌された。

夜だ 8時だ ドリフの時間
これを見なけりゃ 話しにならぬ
爺ちゃん 婆ちゃん 姉ちゃん 赤ちゃん
笑いの事ならお任せください
ドリフの ドリフの 大爆笑

夜だ 8時だ ドリフの時間
ゲストも揃って 準備はオッケー
ギャグだ コントだ 可笑しなドラマ
笑いの事ならお任せください
ドリフの ドリフの 大爆笑

<引用:「ドリフ大爆笑」初期オープニングテーマより>

原曲の「朝だ夜明けだ」が「夜だ8時だ」にうまく替え歌されているが、ここ以外はかなり強引な当てはめ方のような印象を受ける。

替え歌の評判があまり良くなかったのかどうか分からないが、この「夜だ8時だ」版オープニングは一年間で打ち切りとなり、1978年1月31日の放送分からは、おなじみの「ド・ド・ドリフの大爆笑♪」が歌い出しのオープニングに変更となった。

ちなみに、「ド・ド・ドリフの大爆笑♪」の方も、戦時歌謡『隣組(とんとんとんからりんと隣組)』の替え歌となっている。

ドリフ大爆笑 DVD-BOX

写真:ザ・ドリフターズ結成50周年記念 ドリフ大爆笑 DVD-BOX

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