いろは歌(いろはにほへと) 歌詞の意味

色はにほへど 散りぬるを 我が世たれぞ 常ならむ

『いろは歌(いろはにほへと)』は、日本の仮名文字を一回ずつ使って重複しないように作られた七五調の歌。11世紀頃にはその存在が確認されている。

いろはかるた

歌詞の意味の解釈については諸説あるが、仏教的な無常観に言及されることが多いようだ。例えば、「うゐ」とは仏教用語の「有為」であり、因縁によって起きる一切の事物を表すという。

一般的な歌詞

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ  つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

漢字表記

色はにほへど 散りぬるを
我が世たれぞ 常ならむ
有為の奥山  今日越えて
浅き夢見じ  酔ひもせず

意味(一例)

匂いたつような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう。いま現世を超越し、はかない夢をみたり、酔いにふけったりすまい。

隠された怖い意味とは?

『とおりゃんせ』や『かごめかごめ』など、怖い童謡としてよく紹介される「わらべうた」があるが、この『いろは歌』も、それらと一緒に「意味が分かると怖い歌」として取り上げられることがある。

まず、『いろは歌』の歌詞を七文字ごとに区切って並べていく。そして各行の最後の文字を上から下へ縦読みすると、「とか(が)なくてしす」、つまり「咎無くて死す(無実の罪で殺される)」となり、冤罪で殺された人物の恨みと呪いが込められた怨恨の歌になるというのだ。

いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす

さらに各行の5文字目を縦読みすると「ほをつのこめ」、つまり「本を津の小女(己女)へ」となり、「この本を津の妻へ届けてくれ」との遺言のような意味にもなるらしい。

江戸時代に「仮名手本忠臣蔵」(かなでほんちゅうしんぐら)というの人形浄瑠璃があるが、この「仮名手本」とは『いろは歌』に隠された暗号を暗示しており、赤穂浪士たちが「咎無くして死んだ」ことを暗に示す意味で使われている可能性があるという。

鳥啼歌(とりなくうた)

鳥啼歌(とりなくうた)』は、『いろは歌』と同じようなルールで、仮名を重複させずに作られた有名な歌。明治36年(1903年)に新聞の公募で採用された。

とりなくこゑす ゆめさませ
みよあけわたる ひんかしを
そらいろはえて おきつへに
ほふねむれゐぬ もやのうち

この歌詞の意味については、こちらのページ「鳥啼歌 とりなくうた 歌詞の意味」を参照されたい。

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