花かげ

日本の童謡/花嫁姿のねえさまと お別れ惜しんで泣きました

歌い出しが「十五夜お月さま ひとりぼち」の童謡『花かげ』は、作詞:大村主計、作曲:豊田義一により1931年(昭和6年)に発表された。

作詞者の大村主計(おおむら かずえ/1904-1980)は、山梨県・牧丘町出身の童謡詩人(男性)。『青い山脈』で知られる西條 八十(さいじょう やそ/1892-1970)に童謡の作詞を学んだ。

童謡『花かげ』で花嫁姿の姉を見送った際の「桜吹雪」は、主計の菩提寺である山梨県塩山の禅寺・向嶽寺(こうがくじ)の桜(上の写真)だという。

向嶽寺は臨済宗向嶽寺派の大本山で、本尊には釈迦如来が祀られている。境内には、童謡『花かげ』の歌碑が建立されている。

末っ子だった主計には姉はるえがいた。少年の頃、姉は桜吹雪の下を人力車にゆられて隣村に嫁いでいった。涙ながらに姉の花嫁姿を見送った切ない思い出を、主計が二十歳の時に一夜で書き上げたのが、この童謡『花かげ』である。

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泣くに泣かれぬ花嫁人形は 赤い鹿の子の千代紙衣装
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【試聴】花かげ 安田章子