ミスター・ロンリー Mr. Lonely 歌詞の意味・和訳

FMラジオ「ジェット・ストリーム JET STREAM」テーマ曲として有名

Mr. Lonely』(ミスター・ロンリー)は、アメリカの男性歌手ボビー・ヴィントン(Bobby Vinton/1935-)が1964年にリリースしたポピュラーソング

フランスのフランク・プゥルセル(Franck Pourcel)楽団によるイージーリスニング(インストゥルメンタル)版は、TOKYO FMのラジオ番組「JET STREAM(ジェット・ストリーム」テーマ曲として長年使用された(詳細は後述)。

ジェット・ストリーム 城達也

ジャケット写真:ジェット・ストリーム 城達也

歌詞にある「兵士」のくだりは、作曲者ボビー・ヴィントン自身の兵役体験がもとになっているという(アメリカ陸軍に約2年間)。ベトナム戦争時にリリースされているが、彼の兵役はそれより前の1960年頃のこと。非戦闘地域・後方部隊のサポートだったという。

【YouTube】 Bobby Vinton - Mr. Lonely

【YouTube】 レターメン - Mr. Lonely

【YouTube】 ジェットストリーム 城達也

歌詞の意味・和訳(意訳)

『Mr. Lonely』

作詞・作曲:ボビー・ヴィントン(Bobby Vinton)、ジーン・アラン(Gene Allan)

Lonely, I'm Mr. Lonely
I have nobody for my own

I am so lonely, I'm Mr. Lonely
Wish I had someone to call on the phone

独りで寂しい
僕はミスターロンリー
僕には誰もいない

とても寂しい
僕はミスターロンリー
電話する相手がいたらいいのに

Now I'm a soldier, a lonely soldier
Away from home
Through no wish of my own

That's why I'm lonely, I'm Mr. Lonely
I wish that I could go back home

僕は兵士 孤独な兵士
望んでもいないのに
故郷から遠く離れて

だから僕は 独りで寂しい
僕はミスターロンリー
故郷に帰れたらいいのに

Letters, never a letter
I get no letters in the mail

I've been forgotten, yes, forgotten
Oh, how I wonder, how is it I failed

手紙 手紙はない
郵便物に僕への手紙はない

忘れられた そう 忘れられた
どうしてだろう どう間違えたのか

Now I'm a soldier, a lonely soldier
Away from home
Through no wish of my own

That's why I'm lonely, I'm Mr. Lonely
I wish that I could go back home

僕は兵士 孤独な兵士
望んでもいないのに
故郷から遠く離れて

だから僕は 独りで寂しい
僕はミスターロンリー
故郷に帰れたらいいのに

日本航空 FMラジオ「JET STREAM」

「JET STREAM ジェット・ストリーム」は、1967年からFMラジオで深夜に放送されている音楽ラジオ番組。

日本航空の提供で、パーソナリティ(機長)の落ち着いたナレーションと共に、夜のくつろぎの時間を演出するイージーリスニング系のゆったりとした音楽を楽しむことができる。

オーケストラアレンジの流麗なテーマ曲『ミスター・ロンリー Mr. Lonely』は、1964年に全米チャート1位を記録した人気ポップス。

「JET STREAM ジェット・ストリーム」で流れるのは、これをフランスの音楽家フランク・プールセル(プルセル/Franck Pourcel/1913-2000)の楽団がカバーしたインストゥルメンタル版。

初代機長・城 達也の美声とプロ意識

FMラジオ番組「JET STREAM ジェット・ストリーム」の人気を決定づけたのは、飛行機の旅と関連付けられた分かりやすい番組コンセプトに加え、やはり初代機長(パーソナリティ)を務めた美声の城 達也(じょう たつや/1931 - 1995)の存在が非常に大きいだろう。

同性も聞き惚れる落ち着いた低音の美声、安定した口調、絶妙な間の取り方、高いプロ意識と仕事への真摯な姿勢など、当時の「JET STREAM ジェット・ストリーム」からは、城 達也という存在からにじみ出るプロフェッショナリティがひしひしと感じられた。

役作りで照明を落としスーツを着用

同番組の収録の際は、旅客機の機長という番組コンセプトと役作りのために、実際の飛行機の操縦士を意識して毎回スーツを着用してスタジオ入り。

さらに夜間飛行という設定から、夜間の旅客機の暗いコックピットを再現するかのように、スタジオ内の照明も暗く落として収録に臨んだという。

城達也が初代パーソナリティを務めたのは、1967年7月から1994年12月までの27年間。晩年は食道がんを患い、治療を続けながら「JET STREAM ジェット・ストリーム」の収録も続けられたが、「自分の納得できる声が出せない」と1994年12月末をもって同番組から降板。翌年2月25日、享年63歳でこの世を去った。

【YouTube】ジェットストリーム 城達也OP・ED (最終回あり)

その後のパーソナリティ

その後、小野田英一(1995/1 - 2000/3)、森田真奈美(2000/4 - 2002/9)、伊武雅刀(2002/1 - 2009/3)、大沢たかお(2009/4 - )らが新パーソナリティとして番組を引き継いだ。初代テーマ曲『ミスター・ロンリー Mr. Lonely』も引き続き番組のオープニングとエンディングで流れている。

ちなみに、城達也のナレーションが聴ける他の作品・メディアとしては、劇場版アニメ「銀河鉄道999」、アニメ「妖怪人間ベム」オープニングなどが特に有名。映画作品にも吹き替えで多数録音がのこされている。

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