Every Breath You Take 歌詞の意味・和訳

歌詞の内容はラブソング?本当は怖い歌?真の意味合いを探る

『Every Breath You Take』(エヴリー・ブレス・ユー・テイク/邦題:見つめていたい)は、イギリスのロックバンド、ポリス(The Police)による1983年のアルバム『シンクロニシティー (Synchronicity)』に収録された曲。

同アルバムは、ビルボード誌アルバムチャートで17週連続1位を獲得。『見つめていたい』はシングルチャート8週連続1位を記録する大ヒットとなった。

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『Every Breath You Take』の歌詞については、ラブソングのようにポジティブに解釈されることもあれば、実はストーカー的要素を含んだ怖い歌ではないかとネガティブに捉えられることもあるようだ。

本当はどのような歌詞の内容なのだろうか?まずは英語の歌詞の意味・和訳を掲載したうえで、歌詞の意味合いや背景、海外サイトの解説やスティング本人によるコメントなどについて、簡単にまとめてみたい。

【YouTube】The Police - Every Breath You Take

歌詞の意味・和訳(意訳)

『Every Breath You Take』

作詞・作曲:スティング(Sting)

Every breath you take
And every move you make
Every bond you break
Every step you take
I'll be watching you

君の息遣いすべて
君の動きすべて
君が壊した絆すべて
君の歩みすべて
僕はずっと見てるよ

Every single day
And every word you say
Every game you play
Every night you stay
I'll be watching you

一日だって欠かさず
君の言葉すべて
君の駆け引きすべて
君が過ごす夜すべて
僕はずっと見てるよ

Oh can't you see
You belong to me
How my poor heart aches
With every step you take

ああ分からないかな?
君は僕のものなんだ
どれだけ僕の哀れな心が痛むか
君が一歩歩くたびに

Every move you make
And every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you

君の動きすべて
君が破った約束すべて
君の偽りの笑顔すべて
君が言い張る主張すべて
僕はずっと見てるよ

Since you've gone
I been lost without a trace
I dream at night
I can only see your face

君がいなくなってから
迷子のまま 足跡も見失って
夜に夢見るのは 君の顔だけ

I look around
but it's you I can't replace
I feel so cold
and I long for your embrace
I keep crying
baby, baby, please

周りを見回しても
君の代わりはいない
ものすごく寒くて
君を抱きしめたくてたまらない
俺はずっと泣いてる
ベイビー 頼むから

Oh can't you see
You belong to me
How my poor heart aches
With every step you take

ああ分からないかな?
君は僕のものなんだ
どれだけ僕の哀れな心が痛むか
君が一歩歩くたびに

Every move you make
And every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you

君の動きすべて
君が破った誓いすべて
君の偽りの笑顔すべて
君が言い張る主張すべて
僕はずっと見てるよ

Every move you make
Every step you take
I'll be watching you

君の動きすべて
君の歩みすべて
僕はずっと見てるよ

本当の意味は怖い?

ウィキペディア日本語版によれば、『見つめていたい(Every Breath You Take)』の歌詞が持つ本当の意味合いについて、次のように解説されている。

元々は天使、親、もしくは親切な人々が、相手を思って見守っている、という意味だと思われてきた。

また、恋人(別れた恋人)のことを見守っていたい、というラブソングだと解釈されることも多い。

しかし実際の英語歌詞の内容は『悪意を持って監視している人間』を扱っている。モデルとなっているのは、スティングとフランシス・トメルティとの結婚生活の崩壊である。

ここで言及されている「悪意を持って監視している人間」とは、いわゆる「ストーキング(stalking)」、「ストーカー行為」、「つきまとい行為」などを意味している。

曲の意味やモデルについて、当事者以外が安易に断言してしまうのはさすがにどうかとは思うが、確かに海外の洋楽サイトでは、『Every Breath You Take』の歌詞が誤解されている旨の解説を見かけることがある。

その例として、海外サイト「Songfacts(ソング・ファクツ)」の解説を次のとおり引用してご紹介したい。

This is one of the most misinterpreted songs ever. It is about an obsessive stalker, but it sounds like a love song.

この解説では、『Every Breath You Take』は「最も誤解釈された曲の一つ」とされ、この曲は強迫観念に囚われたストーカーの歌だと言い切っている。

スティング本人の説明

同じく海外サイト「Songfacts」では、『Every Breath You Take』に関するスティング本人へのインタビュー内容として、次のようなスティングのコメントを掲載している。これも次のとおり引用してご紹介したい。

I think it's a nasty little song, really rather evil. It's about jealousy and surveillance and ownership. ... I think the ambiguity is intrinsic in the song however you treat it because the words are so sadistic. ... I enjoy that ambiguity.

意味・和訳

これは意地が悪く器量の小さい歌なんだ。本当に相当たちが悪い。嫉妬と監視、独占欲についての歌だ。この歌には曖昧さが内在されているんだ。聴く人がどう扱おうと、歌詞は嗜虐的(しぎゃくてき)なんだから。僕はこの曖昧さを楽しんでるよ。

イントロはバルトーク?!

余談だが、『Every Breath You Take』のイントロは、ハンガリーのクラシック音楽作曲家バルトーク・ベーラ(Bartók Béla/1881-1945)の楽曲から影響を受けているという。

具体的にバルトークのどの楽曲が影響を与えたのかは不明だが、ネットの情報では、1931年に作曲したヴァイオリンのための二重奏曲集『44のヴァイオリン二重奏曲(44 Duos for Two Violins)』ではないかと推測されているようだ。

【YouTube】Bartok 44 duos - No. 43 Pizzicato

バルトーク『44のヴァイオリン二重奏曲』の全44曲中、42曲が東ヨーロッパの民謡の旋律を編曲した作品であり、残りの2曲も民謡の特徴を抽出した作風となっている。

具体的には、43曲目の「Pizzicato(ピツィカート)」が『Every Breath You Take』のイントロに通じる要素を含んでいるように感じられるが、実際にどの楽曲を参考にしたのかについては明らかになっていない。

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