ラッセーラー 意味・語源・由来

青森ねぶた祭の掛け声の意味は?語源は「ろうそく出せ」?

青森市で毎年八月上旬に開催される「青森ねぶた祭」は、勇壮な山車灯篭(だしとうろう)と「ラッセーラー」の掛け声が有名。

日本の夏祭りでよく耳にする「わっしょい」や「どっこい」などの意味や語源については、既にそれぞれのページで解説したが、「ラッセーラー」の掛け声にはそれらとは全く異なる由来があるようだ。

ねぶた 山車灯籠

写真:浅虫ねぶた 山車灯籠 2012年(出典:Wikipedia)

青森ねぶた祭における「ラッセーラー」という掛け声には、一体どんな意味や語源・由来があるのだろうか?

北海道の七夕行事「ローソクもらい(ローソク出せ)」との関係に着目しながら、簡単にまとめてみた。

青森県庁Webサイトの解説

青森県庁Webサイトの中の「青森県史の質問箱」では、青森ねぶた祭の掛け声「ラッセーラー」の意味・由来・語源について、次のように解説されている(2019年現在)。

「ラッセラー」は戦後に調子が変化してからの掛け声で、それ以前は「ラッセ、ラッセ」「ラセ、ラセ」というものでした。

県内の下北や津軽各地のねぶたを引いて歩くときの昔の掛け声には、「出せ、出せ、ろうそく出せ、出さねばかっちゃくぞ」というようなものがあったといいます。

断定はできませんが、全国的にも知られるようになった「ラッセラー」は、ろうそくやお菓子などをねだった「出せ、出せ」と無関係ではないだろうと考えられます。

<引用:青森県庁Webサイト「青森県史の質問箱」より>

この解説によれば、「ラッセラー」は昔は「ラッセ」であり、それは「出せ」が語源と考えられるようだ。

そして何を出すかと言えば、ろうそくやお菓子などを出せとねだったという。

この内容は、現在の北海道に伝わる七夕行事「ローソクもらい(ローソク出せ)」をほうふつとさせる。

「ラッセラー」と「ローソクもらい(ローソク出せ)」にはどんな関係があるのだろうか?

ローソクもらい(ローソク出せ)

「ローソクもらい(ローソク出せ)」とは、ハロウィンに似た北海道の七夕(たなばた)行事

ローソクもらい

写真:函館のローソクもらいの様子(出典:ブログ「函館・青柳町暮らし」)

子供たちは、七夕の夜に近所の家々の玄関先で、次のような『ローソク出せの歌』を歌い、大人からお菓子を貰って近所を回り歩く。

ローソク出ーせー 出ーせーよー
出ーさーないとー ひっかくぞー

これは、上述の青森県庁Webサイトによる解説での「出せ、出せ、ろうそく出せ、出さねばかっちゃくぞ」と酷似している。

つまり、「ラッセラー」と「ローソクもらい(ローソク出せ)」は、ルーツ・由来が同じである可能性が高いと考えられる。

なぜローソクが必要なの?

それにしても、「ラッセラー」や「ローソクもらい」の由来において、なぜローソクを出させる必要があったのだろうか?

その理由は、ねぶた祭りの灯篭や提灯、山車(だし)の照明に使うためのローソク集めだったと考えられる。

夜の闇の中で大きな山車を照らすには、多くのローソクが必要だ。物資に余裕のない時代であれば、地域住民から広くローソクを集めなければ、夜に大きな祭りは開けなかっただろう。

ローソクだけでなく、祭りの参加者が飲み食いできるように、食料や物資の提供も同時に催促していたかもしれない。

祭りのためのローソクを出してくれと近所を叫んで回った掛け声が、そのまま現在の「ラッセラー」や『ローソク出せの歌』につながっているとしたら、それはとても興味深い話だ。

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