Three blind Mice
スリー・ブラインド・マイス

キッズソング・子供向けの英語の歌

『Three blind Mice スリー・ブラインド・マイス』(3匹の盲目ねずみ)は、イギリス(イングランド)に伝わる古いマザーグース。様々な歌詞が存在し、古いものでは1609年の出版物も確認されている。

歌詞の意味・歴史的由来については、ブラッディ・メアリー(Bloody Mary/血まみれのメアリー)と恐れられたイングランド女王メアリー1世との関連を指摘する説があるようだ。詳しくは後述する。

ちなみに、日本の手遊び歌『一匹の野ねずみ(いっぴきの のねずみ)』のメロディは、この『Three blind Mice』から影響を受けているものと思われる。

代表的な歌詞の一例・日本語訳

Three blind mice. Three blind mice.
See how they run. See how they run.
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice.

3匹の盲目ねずみ 走る姿を見てごらん
農家の奥さんを追っかけてるよ
彼女がナイフでねずみのしっぽを切ったんだ
今までこんな光景みたことあるかい?

【試聴】Muffin Songs - Three blind Mice(注:しっぽを切る描写あり)

マザーグース・子供向けの英語の歌

ブラッディ・メアリーと3人の殉教者

ローマ教皇を中心とするカトリック世界への復帰をめざし、プロテスタントを迫害したイングランド女王メアリー1世(Mary I of England/1516-1558)。

イングランド国教会の総本山カンタベリー大聖堂の大司教であったトマス・クランマー(Thomas Cranmer)は、最後までローマ・カトリックへの復帰を拒み、ヒュー・ラティマー(Hugh Latimer)、ニコラス・リドリー(Nicholas Ridley)の2名の司教とともに、1556年3月21日、オックスフォードで公開火炙りにされた。

これら3名の司教の殉教は、後に「オックスフォードの殉教者(Oxford Martyrs)」と呼ばれ、イギリスの歴史に深く刻み込まれることとなった。

『Three blind Mice』との関係は?

さて、マザーグース『Three blind Mice スリー・ブラインド・マイス』と、3人の「オックスフォードの殉教者(Oxford Martyrs)」との関係についてだが、まず「3人(3匹)」という数の一致が見られる。

次に「blind 盲目」の部分だが、彼ら3人が目の病気を患っていたという記録はなく、処刑で「blind」にされたという話しも伝わっていないようだ。

あるとすれば、最後までローマ・カトリックに目を向けようとしなかった、という概念上の「盲目さ」が暗喩的に表現されているのではないだろうか。

イングランド(イギリス)に伝わるマザーグースには、こうした歴史上の出来事を暗示的に表現したライムが数多く残されているので、もしかしたら、『Three blind Mice スリー・ブラインド・マイス』の歌詞にも、3人の「オックスフォードの殉教者(Oxford Martyrs)」の歴史的事件が暗に表現されているのかもしれない。

関連ページ

マザーグース・子供向けの英語の歌
『ハンプティ・ダンプティ』、『6ペンスの歌』など、日本でも有名なマザーグース・子供向けの英語の歌特集
一匹の野ねずみ 手遊び歌
いっぴきの のねずみが あなぐらに おっこちて チュチュチュチュ チュチュチュチュ 大騒ぎ♪