ドレミの歌 歌詞の意味・和訳

ドはドーナツのド レはレモンのレ♪

『ドレミの歌』は、1959年のブロードウェイ・ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」で登場する曲のひとつ。

「サウンド・オブ・ミュージック」は、1965年にジュリー・アンドリュース主演でロバート・ワイズ監督により映画化された。

映画では、ヒロインであるマリア先生がトラップ一家の子供達に音階(ドレミ)を教える場面で、この「ドレミの歌」がマリア先生と子供達によって歌われる。

ドーナツとコーヒー

【YouTube】ドレミの歌 The Song of Do-Re-Mi

歌詞の意味・日本語訳(意訳)

『ドレミの歌』

作詞:オスカー・ハマースタイン2世(Oscar Hammerstein II)

作曲:リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)

Let's start at the very beginning
A very good place to start
When you read you begin with
A-B-C

さあドレミの歌をはじめましょう
文字の読み方は
ABCから習うでしょ?

When you sing you begin with do-re-mi
Do-re-mi
Do-re-mi
The first three notes just happen to be
Do-re-mi
Do-re-mi
Do-re-mi-fa-so-la-ti
Oh, let's see if I can make it easier

歌い方はドレミから始めるのよ?
ドレミ ドレミ ドレミファソラシ
もっと易しくしてみましょう

Doe, a deer, a female deer
Ray, a drop of golden sun
Me, a name I call myself
Far, a long long way to run

ドはディアー メスの鹿
レ(レイ)は雫 光り輝く太陽の
ミーは名前 自分を呼ぶ名前
ファーはずっと遠く

Sew, a needle pulling thread
La, a note to follow sew
Tea, I drink with jam and bread
That will bring us back to do.

ソーは針と糸
ラはソーの次
ティー(シ)は紅茶のお供にジャムとパン
さあドに戻りましょう

ドはディアーでメスの鹿、シは紅茶とジャム付きパン?

ドはドーナツ、レはレモン、ファはファイト・・・でおなじみのドレミの歌(日本語版)だが、原曲の英語の歌詞とはかなり内容が異なる。

レモンの木と女の子

日本語版では、最初から食べ物(ドーナッツ)が出てくるが、原曲では「ド」の音は「鹿(ディアー)」が当てはめられている。表で比較すると次のとおり。

音階 原曲 日本語版
鹿(Deer) ドーナツ
太陽の光(Ray) レモン
私(Me) みんな
ファ 遠く(Far) ファイト
縫物(Sew) 青い空
ソの次の音(La) ラッパ
紅茶(ティー/Tea) 幸せ

なお、日本語の「シ」の音は原曲では「ティ」と発音し、紅茶(ティー)とジャム付きパンが登場する。

歌詞はすべて食べ物にしたかった?

『ドレミのうた』日本語版の歌詞については、ペギー葉山のコメントによれば、本当は「ドーナツ」や「レモン」に続けてすべて食べ物の歌詞に統一したかったという。

戦時中で食べ物がなかった時代を経験しているペギー葉山氏は、食料が乏しい中で母親が作ってくれた手作りのドーナツが大好きだった。

おいしそうなドーナツ

育ち盛りで常におなかをすかせていた少年時代、頭に思い浮かぶのは食べ物のことばかり。食べ物への強い思いは大人になっても脳裏に焼き付いているのだろう。

なお、ドレミのミ以降の歌詞を食べ物にしようとすれば、例えばミはミカン、ファはファンタなど考えられるが、ファンタだと具体的な会社の商品名になってしまい、それ以外思いつかなかったので、食べ物シリーズは断念したそうだ。

ドレミの由来は?聖ヨハネ讃歌

ドレミの音階は、1024年6月24日にイタリアの僧侶ギドー・ダレッツオにより考え出されたものとされています。

カトリック教会での「聖ヨハネの生誕」の祝日に歌われる『聖ヨハネ讃歌』の歌詞の各節の歌い出しの音が、順々に一音ずつ上がっているので、それぞれの音の名前として、各節の歌い出しの歌詞である「Ut・Re・Mi・Fa・Sol・La」をつけたそうです。

しかしまだこの時点では6音しかなく、「シ」が付け加えられたのは17世紀頃で、「Sancte Ioannes(聖ヨハネ)」の頭文字をとって「Si(シ)」と名づけられたようです。

また、現在の「ド」にあたる「Ut(ウト)」は発音がしにくいため、これもずっと後の時代になってから「Dominus(支配者)」の「Do(ド)」に変更されたようです。なお、フランスでは「ド」の音としていまだに「Ut(ウト)」が用いられており、歴史の奥深さを感じさせられます。

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