私のお気に入り My Favorite Things

ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」挿入歌

『私のお気に入り(My Favorite Things) 』は、1965年公開のミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)」挿入歌。

JR東海の京都観光キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」テレビCMテーマ曲としても長年使われており、日本では特にメロディの知名度が高い。

作詞はオスカー・ハマースタイン2世、作曲はリチャード・ロジャース。

ジャズのスタンダードナンバーとしても知られ、ジョン・コルトレーン(John Coltrane/192-1967)等によってカバーされている。原曲は2拍子(8分の6拍子)だが、ジャズでは4拍子にアレンジされることも少なくない。

【試聴】My Favorite Things - Julie Andrews

歌詞の意味・和訳(意訳)

『My Favorite Things』

作詞:オスカー・ハマースタイン2世

作曲:リチャード・ロジャース

Raindrops on roses
And whiskers on kittens
Bright copper kettles
And warm woolen mittens

Brown paper packages
tied up with strings
These are a few of
my favorite things

バラをつたう雨だれ
子猫のひげ
ピカピカの銅のやかん
暖かい羊毛のミトン

紐でしばった茶色い小包
これらはほんの一部
わたしのお気に入りたち

Cream-colored ponies
And crisp apple strudels
Doorbells and sleigh bells
And schnitzel with noodles

Wild geese that fly
with the moon on their wings
These are a few of
my favorite things

クリーム色の子馬
サクサクしたりんごのシュトゥルーデル
ドアベルやそりの鈴(スレイベル)
麺とシュニッツェル

月に舞う野生のガチョウたち
これらはほんの一部
わたしのお気に入りたち

Girls in white dresses
with blue satin sashes
Snowflakes that stay
on my nose and eyelashes

Silver-white winters
that melt into springs
These are a few of
my favorite things

白いドレスの少女たち
青いサテンの飾り帯
鼻の上やまつ毛にかかる雪
白銀の冬が
春の訪れに溶け行く様
これらはほんの一部
わたしのお気に入りたち

When the dog bites
When the bee stings
When I’m feeling sad
I simply remember
my favorite things
And then I don’t feel so bad

犬に噛まれたとき
蜂に刺されたとき
悲しい気分のとき

私はすぐに思い浮かべるの
私のお気に入りたちを
それほど悪い気分じゃなくなるわ

シュトゥルーデルとは?

歌詞で「サクサクしたりんごのシュトゥルーデル」と歌われる「シュトゥルーデル」とは、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台であるオーストリアで定番の焼き菓子。

写真:アプフェルシュトゥルーデル(出典:Wikipedia)

リンゴ(アプフェル)を使ったアプフェルシュトゥルーデルや、ドイツのトプフェン・チーズで作るトプフェンシュトゥルーデルなどが有名。

シュニッツェルとは?

歌詞に登場するシュニッツェル(das Schnitzel/Schnitzerl)とは、オーストリアで人気のある肉料理(カツレツ)。北イタリアが起源。

シュニッツェル 肉料理

写真:ヴィーナー・シュニッツェル(出典:Wikipedia)

薄く切った仔牛肉に、日本のトンカツと同じ衣をまぶして、バターかラードで揚げ焼きする。豚肉や七面鳥の肉が使われることもある。

ドイツやオランダ、イタリア、イスラエルやトルコなどの西アジア圏でも親しまれている。

子供たちと打ち解ける重要なシーン

映画「サウンド・オブ・ミュージック」のストーリーでは、ジュリー・アンドリュース演じる修道女見習いのマリアは、トラップ大佐の7人の子供たちの家庭教師として住み込みで働きはじめる。

まだトラップ家にやってきて間もない頃、雷が鳴り響く嵐の晩があった。雷を怖がってマリアの寝室にやって来た子供たちのために、マリアは「お気に入りのものを思い浮かべれば怖くないわ」と『私のお気に入り(My Favorite Things) 』を歌い始めた。

歌詞で歌われる「お気に入り」のものとは、バラをつたう雨だれや子猫のひげ、ピカピカの銅のやかんや羊毛のミトン(ふたまた手袋)など、どれもちょっと変わった独特なものばかり。

でもそれは、他人から見て良いか悪いかなんてまったく関係ない。あくまでも自分の感覚で選んだ自分だけの「お気に入り」のもの。

雷が鳴って怖いときや悲しい気分のとき、お気に入りのものを思い浮かべれば、悪い気分もだいぶ良くなる。『私のお気に入り』には、そんな前向きなライフハックが込められている。

この雷の夜のイベントによって、マリアと子供たちはすっかり打ち解けた。後にマリアは子供たちを山に遠足へ連れ出し、『ドレミの歌』を子供たちに教えるのだった。

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