Somebody Stole My Gal
サンバディ・ストール・マイ・ギャル

ジャズ/誰かがあの娘を奪っていった サヨナラさえ交わす間もなく

『Somebody Stole My Gal』(サンバディ・ストール・マイ・ギャル/誰かがあの娘を奪っていった)は、アメリカの作曲家レオ・ウッド(Leo Wood/1882-1929)が1918年に作曲したポピュラーソング。

1923年には、アメリカのジャズバンドリーダーとしてハリウッドのWalk of Fameに名を残す音楽家テッド・ウィームス(Ted Weems/1901-1963)によりジャズカバーされ大ヒットを記録した。

その後も『Somebody Stole My Gal』は、ジャズバンドリーダーのカウント・ベイシー(William "Count" Basie/1904-1984)、ベニー・グッドマン(Benny Goodman/1909-1986)らを含む数多くのジャズバンドによって様々なアレンジでカバーされた。

また映画作品にも使われ、近年では「メリンダとメリンダ Melinda and Melinda」、レオナルド・ディカプリオ主演「アビエイター The Aviator」などで『Somebody Stole My Gal』を耳にすることができる。

歌詞の内容・意味は?

今日ではジャズの曲として演奏機会の多い『Somebody Stole My Gal』だが、元々は歌詞がついたポピュラーソングとして作曲された作品。歌としてこの曲を耳にする機会はあまりなさそうだが、その元々の歌詞とはどのようなものだったのだろうか?

『Somebody Stole My Gal』を日本語に訳すと「誰かがあの娘を奪っていった」となり、とある男性の失恋物語的な内容であることが推測されるが、実際の歌もシンプルな失恋ストーリーとなっている。

実際の英語の歌詞と日本語訳は後述するが、簡単に言ってしまえば、「サヨナラも言わずに消えたあの娘。悲しむ僕を見たら戻ってくるかな」といった内容だ。

曲の内容は失恋ストーリーだが、曲調はとても明るくリズミカルで、話の主人公の悲哀はあまり感じられず、逆にあっけらかんとした印象さえ受ける。確かに、歌詞では「gal」「pal」とあることから、熱い思いを寄せる恋人というよりは、特に仲の良かった女友達といった位置づけなのかもしれない。

日本では吉本新喜劇テーマ曲に?

アメリカではジャズのスタンダードである『Somebody Stole My Gal』は、日本では何故か吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)のお笑い舞台「吉本新喜劇」テーマ曲的な音楽として定着している。

吉本新喜劇テーマ曲として使われているのは、トロンボーン奏者ピー・ウィー・ハント(Pee Wee Hunt)によるデキシーランドジャズ・スタイルのアレンジ盤。ミュート(消音機)をつけて、手で押さえたり離したりして演奏する「ホンワカパッパ ホンワカパッパ」という音色が非常にユーモラス。詳細は以下のページで。

関連ページ

【試聴】ポピュラーソング版 『SOMEBODY STOLE MY GAL』

【試聴】Pee Wee Hunt盤(吉本新喜劇のテーマ曲)

歌詞・日本語訳(意訳)

Somebody stole my gal,
Somebody stole my pal,
Somebody came and took her away,
She didn't even say she was leavin',
誰かがあの娘を奪っていった
誰かが彼女をさらっていった
彼女はサヨナラさえ言わずに

Her kisses I love so,
He's gettin' now I know...
And gee, I know that she,
Would come to me
If she could see,
Her broken hearted lonesome pal,
Somebody stole my gal!
彼女のキスが大好きだった
今じゃ他の男のもの
ああそうさ 彼女は戻ってくるさ
傷心の寂しい僕を見れば
誰かがあの娘を奪っていった