When the Saints Go Marching In
聖者の行進(聖者が町にやってくる)

ジャズ発祥の地ルイジアナ州ニューオリンズでは葬列マーチ

ニューオーリンズ・トレメ地域でのジャズ葬儀

『聖者の行進(聖者が町にやってくる)』は、スピリチュアル(黒人霊歌)に起源を発するゴスペル・ジャズナンバー。

Saints Go Marching

歌詞の内容は、タイトルの通り宗教色が強く、特に「ヨハネの黙示録(the Book of Revelation)」の内容が歌詞の随所に盛り込まれている。

ジャズ発祥の地ルイジアナ州ニューオリンズでは葬儀の際に用いられ、この慣習は「ジャズ葬儀(Jazz funeral)」、「セカンド・ライン (second line)」等と呼ばれる。

ジャズ葬儀(Jazz funeral)とは?

「ジャズ葬儀(Jazz funeral)」では、パレードは先頭を歩くファースト・ラインとその後につくセカンド・ラインとに分かれる。ファースト・ラインは、故人の遺族および関係者のみが参加し、重々しい曲を演奏しながら、葬儀場から墓地まで棺を運ぶ。

一方、セカンド・ラインは埋葬を終えた後の帰路のパレードで、ファースト・ラインとは対称的に賑やかな曲を演奏しながら、街を練り歩く。遺族、関係者だけではなく、音楽に魅せられた通行人もパレードに加わる。彼らは、音楽に合わせて踊り、ハンカチを振り、色とりどりの傘を掲げてパレードを盛り上げる。

ファースト・ラインの重々しい演奏が故人を悼むためのものであるのに対し、セカンド・ラインの明るさには、魂が解放されて天国へ行くことを祝う意味が込められているとされる。セカンド・ライン・パレードへの参加者は、セカンド・ライナーズなどとも呼ばれる。

教会音楽をいち早くブラスバンドに取り入れたサッチモ

サッチモサッチモは、『聖者の行進(聖者が町にやってくる)』をブラスバンド・ジャズの世界へいち早く取り入れたミュージシャンの一人。

サッチモの愛称で有名なルイ・アームストロング (Louis Daniel Armstrong/1901-1971)は、トランペット奏者だったが歌手としても有名で、特に『この素晴らしき世界(What a Wonderful World)』は世界的に大ヒットを記録した。

サッチモという愛称が何故ついたのか?この点については、「satchel mouth」(がま口のような口)をイギリス人記者が聞き違えたとか、「Such a mouth!」(なんて口だ!)から来たとか言われているが、真偽は不明だ。「サッチモ」の他、「ポップス(Pops)」、「ディッパー・マウス(Dipper Mouth)」という愛称もあるようだ。

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【試聴】聖者の行進(聖者が町にやってくる)

歌詞(一部)・日本語訳(意訳)

Oh, when the saints go marching in
Oh, when the saints go marching in
Lord, how I want to be in that number
When the saints go marching in

おお 聖者達が行進して行く
おお 聖者達が行進して行く
主よ 私もあの列に加わりたい
聖者達が行進して行く