カパオパンゴ Kapa o Pango

ラグビー ニュージーランド代表オールブラックスによる勇壮なハカ

『カパオパンゴ(Kapa o Pango)』(カパ・オ・パンゴ)は、ラグビー ニュージーランド代表オールブラックスが試合開始前に披露するハカの一つ。

曲名の意味は、「黒をまとったチーム」、すなわちオールブラックスを指している。歌詞の意味は後述する。

カパオパンゴを披露するオールブラックス

写真:カパオパンゴを披露するオールブラックス(出典:Wikipedia)

『カパオパンゴ(Kapa o Pango)』は、オールブラックスのために新しく創作されたハカで、2005年の南アフリカ代表スプリングボクスとの対戦で初披露された。歌詞の一部は『Ko Niu Tireni』などの既存のハカから引用されている。

2019年9月に開催されたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会(横浜国際スタジアム)では、南アフリカ戦でこの『カパオパンゴ(Kapa o Pango)』が披露された。

ハカ(Haka)は、ニュージーランド・マオリ族の伝統的な民族舞踊。ラグビーの試合においては、チームの士気・闘志の向上、対戦相手への力の誇示・威圧などの意味合いがある。

日本では、「カマテ!カマテ!」の雄叫びで知られるハカ『カマテ Ka Mate』が特に有名。

【YouTube】 ラグビーワールドカップ2019 南アフリカ戦での『Kapa o Pango』

【YouTube】 first ever Kapa O Pango in 2005

歌詞(マオリ語)・意味(意訳)

Taringa whakarongo!
Kia rite! Kia rite! Kia mau!
Hi!

いいか、よく聞け!
戦いに備えよ!踏ん張れ!

Ki-a whaka-whenua au i a-hau!
Hi! Au-e, Hi!
Ko Aotearoa e ngu-ngu-ru nei!
Au, Au, Au-ë Ha!
Ko kapa o pango e ngu-ngu-ru nei!
Au, Au, Au-ë Ha!
I ahaha!

我らは祖国と一つ!
ニュージーランドはここに響き渡る!
オールブラックスはここに響き渡る!

Ka tū te ihi-ihi
Ka tū te wana-wana.
Ki runga ki te rangi
E tū iho nei
E tū iho nei. Hi!

恐れと向き合え!
恐怖と戦え!
天まで届く勢いで
戦い上がれ!
高みを目指せ!

Ponga rä!
Kapa o Pango,
Au-e, Hi!

シルバーファーン!
オールブラックス!

Ponga rä!
Kapa o Pango,
Au-ë, Hi!
HA!!!

シルバーファーン!
オールブラックス!

歌詞の参考サイト

『カパオパンゴ(Kapa o Pango)』の歌詞と意味については、ニュージーランドの伝統文化と歌をまとめた現地の研究サイト「NEW ZEALAND FOLK SONG」から歌詞を引用し、当該サイトによる英語訳を日本語へ独自に意訳した。

シルバーファーンとは?

シルバーファーン(Silver Fern)とは、オールブラックスのユニフォームなどにデザインされた白いエンブレムのこと。

下の写真は、オールブラックスのシルバーファーンがデザインされたバスタオル。

オールブラックスのシルバーファーンがデザインされたバスタオル

シルバー・ファーンはニュージーランドに自生するシダの1種で、神秘的な銀白色の葉はマオリ人の信仰の対象とされた。ニュージーランドのアイデンティティとして、1956年から国章に使われている。

シルバー・ファーン

写真:シルバー・ファーン(出典:Wikipedia)

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