「美しいミンカ」の主題による変奏曲

ベートーヴェン/ウクライナ民謡

『「美しいミンカ」の主題による変奏曲』は、ドイツの作曲家ベートーヴェンが1815年から1818年にかけて作曲した変奏曲集「23の各国の歌」(WoO.158a)の一曲。

原曲は、ウクライナ民謡『コサックはドナウを越えて』。ドイツでは詩人ティートゲの詩があてられて『美しいミンカ(かわいいミンカ)』として歌われていた。

美しいミンカ(かわいいミンカ)』は19世紀初頭のドイツやオーストリアで流行し、ベートーヴェン以外にもフンメルやウェーバーといった作曲家らが同曲の変奏曲を扱っている。

【試聴】ベートーヴェン ミンカ変奏曲

ウェーバー版 ミンカ変奏曲

オペラ『魔弾の射手』で知られるドイツの作曲家ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber/1786-1826)も、ベートーヴェンとほぼ同時期にミンカ変奏曲を作曲している。

ウェーバー版のタイトルは、『ロシア民謡「美しきミンカ、私は別れなければならない」による9つの変奏曲』(Op.40/J.179)。1815年に発表された。

フンメル版 ミンカ変奏曲

フンメル(Johan Nepomuk Hummel/1778-1837)は、ハンガリー(現:スロヴァキア)出身の作曲家・ピアニスト。

モーツァルトの家に住込み、2年間に渡ってピアノを師事。 ハイドンにオルガンを学び、ベートーヴェンと親交があった。

フンメルによるミンカ変奏曲は、ベートーヴェンと同年の1818年に発表された。曲名は、『ピアノ、フルート、チェロの為の「美しいミンカの主題によるアダージョおよび変奏曲とロンド」』(イ長調 Op.78)。

ベートーヴェンとフンメルは親しく交流していたとのことで、このミンカ変奏曲についても何らかの会話や申し合わせがあったのかもしれない。

【試聴】Hummel - Trio for Flute, Cello and Piano, Op. 78

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美しいミンカ(かわいいミンカ)
19世紀ドイツ・オーストリアなどで流行したドイツ語の歌曲。原曲はウクライナ民謡『コサックはドナウを越えて』。
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