バッハ 管弦楽組曲第3番 ガヴォット

日本の童謡『まっかな秋』にインスピレーションを与えた?

『管弦楽組曲第3番ニ長調』BWV1068は、バッハが作曲した4つの管弦楽組曲のうちの第3番目の作品。第2番 BWV1067と並んで演奏機会が多い。

第3番 BWV1068は、序曲、エール(エア、アリア)、 ガヴォット、ブーレ、ジーグの5曲から構成され、第2曲「エール」は「G線上のアリア」の編曲で有名。

本ページでは、第3曲ガヴォット(gavotte)に注目してみたい。 ガヴォットは、4分の4拍子ないしは2分の2拍子、テンポは中庸から速めの舞曲で、バッハ作品のようなバロック時代のガヴォットは典型的な二部形式をとっている。

まっかだなー まっかだなー♪ のメロディが登場?

この第3曲ガヴォットについては、冒頭の華やかなメロディが日本のとある童謡に似ているのではないか、元ネタなのではないか等のコメントをネット上で見かけることがある。

その「とある童謡」とは、作詞:薩摩忠、作曲:小林秀雄による日本の童謡『まっかな秋』だ。さっそくYouTube動画でガヴォット冒頭部分を確認してみよう。

【試聴】 バッハ 管弦楽組曲第3番 ガヴォット

ガヴォット冒頭部分を意識して聴いてみると、日本の童謡『まっかな秋』の冒頭「まっかだなー まっかだなー♪」に似たメロディが耳に飛び込んでくる。作曲者の小林秀雄氏は、はたしてこのガヴォットから何らかの着想を得ていたのだろうか?

ただ、似てるといってもガヴォット冒頭の一部だけであり、童謡『まっかな秋』は全体として独立して完成された別個の楽曲であることは言うまでもない。日本の秋を描写した抒情歌として全く別の命を与えられて存在している作品である。

なお、このようなクラシック音楽と日本の楽曲との偶然の一致・他人の空似については、こちらの特集ページ「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」で有名どころは一通りまとめているので、是非お立ち寄りいただきたい。

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