ジャパリパークと仮装大賞の合格メロディ

テレビアニメ「けものフレンズ」オープニング曲と仮装大賞

2017年に放送されたテレビアニメ「けものフレンズ」では、登場キャラクターらが歌う『ようこそジャパリパークへ』がオープニング曲として用いられた。

サーバル、アライグマ（アライさん）、フェネックの三人（どうぶつビスケッツ）と、ペンギンの5人組ユニット「PPP（ペパプ）」らが歌う同曲は、親しみやすいメロディに加え、「けものはいても　のけものはいない　本当の愛はここにある」など、歌詞・作詞の点でも高い評価を受けた。

ジャケット写真：ようこそジャパリパークへ「けものフレンズ」オープニング曲

『ようこそジャパリパークへ』冒頭については、とあるテレビ番組内で流れる有名なメロディと部分的によく似ているとの指摘をネットでよく見かける。

そのテレビ番組とは、 1980年から断続的に続く長寿番組、萩本欽一が司会を務める「欽ちゃんの全日本仮装大賞」だ（2002年からは香取慎吾の共同司会）。

「欽ちゃんの仮装大賞」では、審査員による評価が縦長の得点パネルに累計で表示され、合計得点が15点以上に達すると、賑やかな合格ファンファーレが鳴らされる。

この合格ファンファーレのメロディが、『ようこそジャパリパークへ』冒頭の一部とよく似ていると、「けものフレンズ」放送当時からネットでちらほら噂されていたようだ。

『ようこそジャパリパークへ』冒頭では、「Welcome to ようこそジャパリパーク！　今日もドッタンバッタン大騒ぎ」と歌詞が続くが、確かにこの「Welcome to ようこそジャパリパーク！」の部分のメロディが、仮装大賞の合格ファンファーレと似ているように感じられる。

番組内で何度も流れる合格ファンファーレなので、仮装大賞をリアルタイムで見ていた方であれば、そのメロディは記憶に深く焼き付いていることだろう。『ようこそジャパリパークへ』作曲者の大石昌良氏も、きっと例外ではないと思われる。

過去には、仮装大賞の点数パネルを商品化したオモチャがタカラトミー（TAKARA TOMY）から発売されており、合格ファンファーレがいかに国民的なメロディであったかを裏付けしている。

作曲者の大石昌良氏は、『ようこそジャパリパークへ』のメロディに「ヒット音楽の王道である王道コード進行をそれぞれのセクションに鏤めた」と述べており、国民的なメロディである仮装大賞の合格ファンファーレもその一つだったのかも知れない。

写真：タカラトミー新!仮装大賞パネル