スラブ娘の別れ
スラブ諸国の勇気ある女性たちへの敬意が込められた楽曲
『スラブ娘の別れ Прощание славянки』(プラシャニェ・スラヴィアンキ)は、1912年に初演されたロシア(ソ連)行進曲・愛国歌・軍歌。
英語圏では『Farewell of Slavianka』(フェアウェル・オブ・スラヴィアンカ)の曲名で知られている。
作曲は、ロシア(ソ連)軍楽隊の指揮者を務めたワシリー・アガプキン(Vasily Ivanovich Agapkin/1884–1964)。
1912年の初演から3年後、歌詞がつけられ『スラブ娘の別れ Прощание славянки』として出版されたが、今日この歌詞で歌われることはほとんどないようだ。現代では愛国歌・軍歌的な歌詞が用いられている。
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スラブ諸国によるバルカン戦争
『スラブ娘の別れ』が作曲された時代背景としては、英語版Wikipediaによれば、1912年に開戦した第一次バルカン戦争において、兵士である夫に随伴して戦場へ赴いたスラブ諸国の勇気ある妻たちへの敬意が込められているという。
第一次バルカン戦争では、オスマン帝国に対して、南スラヴ諸国(セルビア、モンテネグロ、ギリシャ、ブルガリア)による軍事同盟「バルカン同盟」が宣戦布告。
バルカン戦争はバルカン同盟側の大勝に終わったが、1914年の第一次世界大戦を誘発する伏線となった。
なお、スラブ人・スラブ民族については、「スラブ民族諸国の国旗 汎スラヴ色」も適宜参照されたい。
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