からたちの花

からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかったよ

『からたちの花』は、作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰による日本の唱歌。1925年(大正14年)発表。ミカン科の落葉低木カラタチは春に白い花を咲かせる(下写真)。

『からたちの花』の歌詞は、山田耕筰の少年期の体験が元になっている。耕筰は幼い頃養子に出され、活版工場で勤労しながら夜学で学んでいた。

山田耕筰は自伝において、「工場でつらい目に遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いた」と述懐している。この思い出を北原白秋が詩にしたためた。

歌詞にも歌い込まれているカラタチのトゲと実。白い花が咲いた後で緑の実がなり、秋には熟して黄色くなる。

日本の民謡・童謡・唱歌 歌詞と視聴

【YouTube】からたちの花

歌詞:『からたちの花』北原白秋

からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ

からたちのとげはいたいよ
靑い靑い針のとげだよ

からたちは畑の垣根よ
いつもいつもとほる道だよ

からたちも秋はみのるよ
まろいまろい金のたまだよ

からたちのそばで泣いたよ
みんなみんなやさしかつたよ

からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ

関連ページ

北原白秋 有名な童謡・歌曲・代表曲
『からたちの花』、『この道』、『ゆりかごのうた』など、詩人・童謡作家の北原 白秋による有名な童謡・歌曲まとめ。