優雅な月よ Vaga luna 歌詞の意味・和訳
19世紀イタリアの作曲家ベッリーニの美しい歌曲
『優雅な月よ』(Vaga luna, che inargenti/ヴァガ・ルーナ ケ・イナルジェンティ)は、19世紀イタリアの作曲家ベッリーニが1838年に発表した歌曲集「3つのアリエッタ Tre Ariette」第3曲(終曲)。
音楽学校で声楽を学ぶ学生らに人気が高い。近年では、古関裕而(こせきゆうじ)をモデルとした2020年のNHK朝ドラマ「エール」劇中で、登場人物が同曲をピアノ弾き語りするシーンが放映された。
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini/1801-1835)は、オペラの作曲家として知られるイタリアの作曲家。ベルリーニ、ベリーニとも表記される。イタリア・リラ紙幣の肖像画にも採用された。
【YouTube】 Luciano Pavarotti - Vaga Luna
【YouTube】Cecilia Bartoli - Vaga luna
歌詞の意味・和訳
Vaga luna, che inargenti
queste rive e questi fiori
ed inspiri agli elementi
il linguaggio dell'amor;
優雅な月よ 汝は銀色に輝かせる
この岸辺や この花々を
そして万物に与える
愛を語る言葉を
testimonio or sei tu sola
del mio fervido desir,
ed a lei che m'innamora
conta i palpiti e i sospir.
いま汝のみが知っている
私の熱い願いを
伝えて欲しい 恋する女性に
この胸の高鳴り そしてため息を
Dille pur che lontananza
il mio duol non può lenire,
che se nutro una speranza,
ella è sol nell'avvenir.
伝えて欲しい 遠く離れていては
私の苦悩は静まらないと
もし希望を抱くとすれば
それは未来についてだと
Dille pur che giorno e sera
conto l'ore del dolor,
che una speme lusinghiera
mi conforta nell'amor.
伝えて欲しい 昼も夜も
私は苦しみの時を数え
思わせぶりな希望が
恋する私の慰めだと
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