Ah! vous dirais-je, Maman
ああ、話したいの、ママ

フランス民謡・シャンソン/『きらきら星』の原曲(メロディ)

『Ah! vous dirais-je, Maman』(アー、ヴゥ・ディレ・ジュ、ママン/ああ、話したいの、ママ)は、18世紀から伝わるフランスの古いシャンソン・歌曲・民謡。

英語の歌『Twinkle Twinkle Little Star きらきら星』のメロディの原曲として知られる。様々な歌詞が存在するが、娘が母親に自分の悩みを打ち明けるストーリーがお決まりの形式になっているようだ。

【YouTube】ああ、話したいの、ママ Ah! vous dirais-je, Maman

歌詞(フランス語) 意味・和訳(意訳)

Ah ! Vous dirais-je Maman
Ce qui cause mon tourment?
Papa veut que je raisonne
Comme une grande personne
Moi je dis que les bonbons
Valent mieux que la raison.

ああ、話したいのママ
私の悩みのわけを
パパは私にもっと大人らしく
分別を持って欲しいみたいだけど
そんなのよりキャンディの方がよっぽどいいわ

クラシック音楽に多数のカバーが存在

クラシック音楽の作曲家たちは、この『Ah! vous dirais-je, Maman』のメロディをこぞって自身の楽曲に取り入れている。たとえば、モーツァルトは1781年頃に変奏曲『Variations on "Ah vous dirais-je, Maman"』(K. 265 / K. 300e)を作曲している。

このモーツァルトによる『Ah! vous dirais-je, Maman』変奏曲は『きらきら星変奏曲』と題されることが多いが、発表当時はまだ『きらきら星』の歌詞が出版される20年以上も前であったことには留意すべきである。

このほか、1792年にはフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが『交響曲第94番 驚愕』第2楽章(Andante)で、1833年にはフランツ・リストがピアノ小品『Ah! vous dirais-je, Maman』(S.163b)として、1886年にはサン=サーンスが『動物の謝肉祭』第12曲「化石」 (Fossiles)の中で、『Ah! vous dirais-je, Maman』のメロディが用いられた。

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