幼子イエスの眠り
Le Sommeil de l’Enfant Jesus
小学校の音楽教科書の一曲『夕やけ雲』原曲
『幼子イエスの眠り Le Sommeil de l’Enfant Jesus』(ル・ソメイユ・ド・ランファン・ジェズュ)は、19世紀フランスの讃美歌・キャロル。
歌詞の内容は、ベツレヘムの馬小屋での「キリスト降誕」が描写されている。内容的にクリスマスシーズンに歌われる古いクリスマス・キャロルの一曲。
作曲者は、19世紀ベルギーの作曲家フランソワ=オーギュスト・ジュヴァール(François-Auguste Gevaert/1828-1908)。フランスでも活躍した。
【YouTube】Le Sommeil de l’Enfant Jesus
音楽の授業で歌ったメロディ?
ちなみに、日本の小学校における音楽の授業では、別の日本語歌詞をつけた『夕やけ雲』(作詞:野上彰)という曲として音楽教科書に掲載されていた時期がある。
『夕やけ雲』の作曲者として「ゲバルト」のカタカナ表記が見られるが、これはジュヴァールの「Gevaert」をドイツ語的に読んだものと思われる。
余談だが、カメラのフィルムメーカーとして有名なアグフア(AGFA)社の正式名称は「Agfa-Gevaert N.V.(アグフア・ゲバルト株式会社)」。本社はベルギー。
アグフア創業者(の一人)は19世紀ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの息子、パウル・メンデルスゾーン・バルトルディ。
歌詞の一例・日本語訳(意訳)
Entre le boeuf et l'âne gris
Dort, dort, dort le petit Fils.
牛とロバの小屋で
眠れ、眠れ、眠れ幼子
Refrain:
Mille anges divins
Mille séraphins
Volent alentour
De ce grand Dieu d'amour.
幾千もの聖なる天使が
幾千ものセラフィムが
偉大なる愛の神を祝福する
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