アスタ・ルエゴ 〜さよなら月の猫〜
月の雫まき散らし 銀河色のクシャミした
『アスタ・ルエゴ 〜さよなら月の猫〜』は、1977年2月にNHK「みんなのうた」で初回放送された子供向けの歌。 作詞:加藤直、歌:研ナオコ。
歌詞では、月のしずくをまき散らし、銀河色のクシャミをする不思議な月の猫が登場する。ダイヤモンドのような変わった眼をしたネコで、首がとれてコロコロと転がるようなアニメ描写など、子供にとってはちょっと怖いトラウマ系の雰囲気が漂っている。
原曲は、フランスの男性歌手ユーグ・オーフレイ(Hugues Aufray)の歌でヨーロッパでヒットした『Hasta Luego(アスタ・ルエゴ)』。作曲:クロード・モルガン。曲名はスペイン語で「また会おう」「さよなら」といった意味になる。
原曲の『Hasta Luego(アスタ・ルエゴ)』にはネコは登場せず、「さよなら」というキーワードのみが両曲をつなぐほぼ唯一の懸け橋となっている。
【YouTube】原曲 Hugues Aufray - Hasta Luego
作詞者:加藤直について
NHKみんなのうた『アスタ・ルエゴ 〜さよなら月の猫〜』作詞者の加藤 直(かとう ただし/1942-)は劇団「黒テント」の劇作家として活躍した舞台演出家。
作詞家としても活動しており、NHKみんなのうた作品では『赤鬼と青鬼のタンゴ』、『サラマンドラ』なども加藤氏が作詞を手掛けている。
『アスタ・ルエゴ 〜さよなら月の猫〜』の初回放送当時、月の猫について加藤氏は次のように語っている。
ずーっと以前、一度だけ、月の猫の訪問をうけたことがあるー、と今でも信じている。
確かにネコはどこか神秘的で、月夜に出会ったとしたら、そのネコはまさに月からの使者。古代エジプト神話では、ネコは女神「バステト」として祀られており、昔から人はネコに宇宙的な何かを感じているのかもしれない。
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