ウェストミンスターの鐘

学校のチャイムの曲名と歌詞・日本語訳

ロンドンのウェストミンスター宮殿にある時計塔ビッグ・ベンは、毎日正午に短い曲を奏でている。

このメロディは『ウェストミンスターの鐘 Westminster Chimes』と呼ばれ、日本の小中学校などでは「キーンコーンカーンコーン」というチャイム(の原曲)として有名。

参照:学校のチャイム 作曲者は誰?

『ウェストミンスターの鐘』の英語表記としては、『Westminster Chimes』(ウェストミンスター・チャイムズ)、『Westminster Quarters』(ウェストミンスター・クォーターズ)などがある。

時計塔ビッグ・ベンの鐘が初めて鳴らされたのは1859年7月11日。150周年を迎えた2009年7月11日には、壁に150周年の文字と鐘の絵がライトアップで描かれた。

ちなみに、『ウェストミンスターの鐘』をアレンジした曲としては、1927年頃に作曲されたルイ・ヴィエルヌ『ウェストミンスターの鐘 Carillon de Westminster』が比較的知られている。

【YouTube】ウェストミンスターの鐘

【YouTube】Listen to Big Ben's bongs sound

英語の歌詞について

『ウェストミンスターの鐘』のメロディには、いくつかの英語の歌詞がつけられている。いずれも内容的に教会での祈祷文に近い。

まずは、ビッグ・ベンの時計室の壁に刻まれている公式の歌詞。旧約聖書「申命記(しんめいき)」の文言を踏まえた内容となっている。

All through this hour
Lord, be my guide
And by Thy power
No foot shall slide.

全ての時をとおして
主よ 導きたまえ
汝の御力によって
迷いは消え去る

歌詞その2

一般的に広まっている歌詞。3行目が「So by Thy power」となっている場合もある。

O Lord our God
Be Thou our guide
That by thy help
No foot may slide.

主よ 我らの神
汝よ 導きたまえ
汝の助けによって
迷いは消え去る

関連ページ

学校のチャイム 作曲者は誰?
『ウェストミンスターの鐘』の原曲と歌詞について
グレート・セント・メアリー教会(聖メアリー大教会)
『ウェストミンスターの鐘』のメロディ元祖。イギリス・ケンブリッジ大学の中心にそびえる歴史ある教会。
ヘンデル『メサイア』第3部
冒頭の曲のメロディがアレンジされた可能性があるようだ
ヘンデル 有名な曲
イギリス(イングランド)で活躍したヘンデルの有名な曲・代表曲
ルイ・ヴィエルヌ『ウェストミンスターの鐘』
フランスのルイ・ヴィエルヌが1927年頃に作曲した「24の幻想的小品集」より
イギリス民謡(イングランド民謡) 有名な曲
『グリーンスリーブス』、『スカボローフェア』など、日本でも有名なイギリス民謡(イングランド民謡)の歌詞と視聴