霜のあした(僧院の庭)
日本の歌曲(ボヘミア民謡)
『霜のあした』は、ボヘミア民謡のメロディを原曲とする日本の古い歌曲。明治20年代に旗野十一郎の作詞により発表された。原題は『霜の旦(あした)』。
後に別の歌詞がつけられ、吉丸一昌の作詞による『僧院の庭』としても知られる(大正4年)。小林 純一作詞による歌詞もあるようだ。
原曲の「ボヘミア民謡」については何ら情報が公開されていないが、おそらくはチェコ民謡『露の朝 Ej padá, padá rosička』だろう。
写真は、チェコの首都プラハとモルダウ川(ヴルタヴァ川)
【YouTube】霜の旦(あした)-ボヘミア民謡
歌詞:『霜のあした』
鐘の音寒く 窓の破戸(やれど)たたき
明くる空 白々(しろじろ)と 見し夢も忘れ
起き心地 爽やけき 初霜の旦(あした)
暁の軒に すずめ早く語り
散りしげる 紅葉(もみじば)に 冬の様見せて
忘れ庭も 清らけき 初霜の旦
歌詞:『僧院の庭』
啼く鳥は遠き 寺の庭の眞晝(まひる)
枝を葉を 洩れて射す
斑陽(まだらび)の蔭に
不圖(ふと)見るや
陽炎の縺(もつ)れゆく亂れ
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