露の朝 Ej padá, padá rosička
チェコ民謡(ボヘミア民謡)
『露の朝 Ej padá, padá rosička』は、作曲者不明のチェコ民謡(ボヘミア民謡)。
日本の古い歌曲『霜のあした(僧院の庭)』のページでは原曲として紹介したが、実際に原曲なのかどうかは不明。
なお、『Ej padá, padá rosička』の日本語タイトルについては、まだ定まった邦題はつけられていないようだ。
当サイトでは、紹介する便宜上『露の朝』という曲名を用いているが、他にも『草葉の露』、『朝の露』(あしたのつゆ)、『朝露』、『露の別れ』などとしても面白いかもしれない。
ちなみに同曲は、チェコのプログレ・ロックバンド、Blue Effect(BLUE EFEKT/MODRY EFEKT)が『Ej padá padá rosenka』としてカバーしている。YouTubeでも動画がいくつか上がっており、演奏機会も多いようだ。
【YouTube】 Ej padá, padá rosička
【YouTube】Blue Effect『Ej padá padá rosenka』
歌詞の一例(チェコ語)・日本語訳(意訳)
1.
Ej, padá, padá rosička,
spali by moje očičká,
/:spali by moje, spali by aj tvoje,
spali by oni oboje.:/
露の朝 僕はまだ眠い
君の眼も眠たげ
二人とも眠いんだ
2.
Ej, padá, padá listopad,
pozdravuj milú na stokrát,
/:pozdravuj milú, holubienku sivú,
že sa nevrátim nikdy viac.:/
11月が近づいて
恋人に何度も挨拶をした
灰色のハトよ伝えておくれ
僕はもう戻って来れないと
戦地へ赴く別れの歌
歌詞の解釈は様々だと思われるが、このページでは一つの解釈として、戦地へ赴く男性が恋人に別れを告げる歌として訳出した。
朝露のようにはかない二人の恋路、露のしずくは涙の暗喩だろうか。
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