ウォータールー・ロード Waterloo Road

『オー・シャンゼリゼ』原曲として知られるイギリスポップ

『ウォータールー・ロード(Waterloo Road)』は、イギリスのサイケデリックバンド、ジェイソン・クレスト(Jason Crest)が1968年にリリースしたシングル曲。

日本でも有名なフレンチポップ『オー・シャンゼリゼ』の原曲として知られる。

ロンドンのウォータールー・ロード

写真:ロンドンのウォータールー・ロード(出典:Wikipedia)

「ウォータールー」とは、1815年にイギリス連合軍がフランスのナポレオン軍を破った「ワーテルローの戦い」の「ワーテルロー」を英語読みした地名。

アメリカをはじめとして世界各国にこの地名が存在するが、この歌ではロンドンのウォータールー・ロードが舞台となっている。

ロンドンのテムズ川とウォータールー橋

写真:ロンドンのテムズ川とウォータールー橋(出典:Wikipedia)

ロンドンの時計塔ビッグ・ベンがあるウェストミンスター宮殿からテムズ川を超える橋を渡って、200mほどまっすぐ行くとウォータールー駅に突き当たる。

この駅の北側から南東へ延びる通りがウォータールー・ロード。ロンドン観光の際にも簡単に立ち寄れる場所だ。

【YouTube】Jason Crest - Waterloo Road (with lyrics)

歌詞の意味・和訳

1.
Walking down the street today
I saw a girl across the way
I asked her where she's going
And she said, "Come with me"

通りを今日歩いてたら
道の向こう側に女の子がいたから
どこ行くのって声掛けたら
彼女は言った「ついてきなよ」

She took me down this avenue
Where I met the folks she knew
And there we stopped and chatted
And passed the time away

後をついて通りを行くと
彼女の知り合いに出会った
僕らは立ち止まっておしゃべりして
時間を過ごしたんだ

Down Waterloo Road
Down Waterloo Road
Friday night Saturday
Any night or any day
You'll find what you're looking for
Down Waterloo Road

ウォータールー・ロードを行けば
金曜の夜も土曜日も
どんな夜もどんな日も
探してる物がきっと見つかる
ウォータールー・ロードを行けば

2.
Lower down this cellar where
We met this happy feller
Playing cake-walks on his guitar
All night long

地下に降りていくと
陽気な奴がいて
ケークウォークをギターで弾いてた
一晩中ずっと

His pickin' sounded scratchy
But his music was so catchy
That we all got up and joined him
And we sang this song

彼のピッキングは雑だったが
その音楽はとても魅力的で
僕らは皆立ち上がり
彼と一緒にこの歌を歌ったんだ

Down Waterloo Road
Down Waterloo Road
Friday night Saturday
Any night or any day
You'll find what you're looking for
Down Waterloo Road

ウォータールー・ロードを行けば
金曜の夜も土曜日も
どんな夜もどんな日も
探してる物がきっと見つかる
ウォータールー・ロードを行けば

3.
Now the birds are cheeping
And we all feel kind of sleepy
The morning tide is rising
And the moon has gone

鳥たちがさえずり始めて
僕らはみんな眠気を感じた
朝がやって来て
月は去っていった

But still the feeling lingers
And still I hear the singers
As I walk along the avenue
And I sing this song

でもまだ余韻が残っていて
歌声がまだ聞こえるんだ
通りを歩きながら
僕はこの歌を歌うんだ

Down Waterloo Road
Down Waterloo Road
Friday night Saturday
Any night any day
You'll find what you're looking for
Down Waterloo Road

ウォータールー・ロードを行けば
金曜の夜も土曜日も
どんな夜もどんな日も
探してる物がきっと見つかる
ウォータールー・ロードを行けば

ジェイソン・クレストってどんなバンド?

『ウォータールー・ロード(Waterloo Road)』を歌ったジェイソン・クレスト( Jason Crest)は、1967年から1969年にかけて活動していたイギリスの5人組サイケデリック・ポップグループ。

シングルを5曲リリースしたが商業的な成功に至らず、フィリップスとの契約が切れた1960年代終わりごろに解散した。

ジェイソン・クレスト Jason Crest

解散後も、サイケデリックロックのコンピレーションアルバム「ラブル・シリーズ Rubble series」に取り上げられるなど、一部でカルト的な評判を得ているようだ。

写真:Collected Works of Jason Crest(輸入盤)

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