サドゥンリー Suddenly
ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」劇中歌
『サドゥンリー(突然に) Suddenly』は、2012年公開のミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(トム・フーパー監督)において、少女コゼットを引き取った主人公ジャン・ヴァルジャンが馬車の中で歌う劇中歌。
2012年映画版のオリジナル曲であり、2012年度(第85回)アカデミー賞における主題歌賞にノミネートされた。
亡くなったファンティーヌとの約束を守り、ジャン・ヴァルジャン(バルジャン)はコゼットが里子に出されているテナルディエ夫妻の宿屋へ出向き、1,500フランでコゼットを引き取った。
それまでテナルディエ夫人から虐げられ、粗末な身なりで宿屋の仕事も手伝わされていたコゼット。父親の愛情も知らず、母も失ったコゼットの前に突然、精悍な紳士が現れて、自分のパパになってくれるという。
ずっと欲しかった人形もプレゼントしてもらい、すっかりジャン・ヴァルジャンに懐いたコゼット。暗い闇に包まれていた彼女の生活は突然、明るく温かな愛に包まれた。
突然の変化はジャン・ヴァルジャンにとっても同じだった。長い間塀の中で過酷な労働を強いられ、荒みきってしまった心。身分を偽り、追手の陰に怯えながら一人懸命に生き延びてきた。
【YouTube】Suddenly - Les Miserables Soundtrack
一緒に生きていこうコゼット 二つの不安な心を一つに重ねて
そんな一人の男の心の闇を、一人の少女コゼットが明るく照らしてくれた。夜道を行く馬車の中で、自分を信頼しきって膝の上で眠る可愛いコゼット。
コゼットの寝顔を優しい眼差しで見守るジャン・ヴァルジャン。彼女という存在によって自分の心を満たす温かい何かに動揺しながらも、新たに始まろうとしているささやかな家族の日々に胸を高鳴らせ、あふれる胸の内をそっと歌い上げるジャン・ヴァルジャンだった。
Suddenly I see
Suddenly it starts
When two anxious hearts
Beat as one.
それは突然にはじまった
それは二つの不安な心が
一つに重なるとき
Yesterday I was alone
Today you walk beside me
Something still unclear
Something not yet here
Has begun.
昨日までの孤独
今日からは君がそばにいる
不確かだけど
今までなかったものが
始まろうとしている
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