にんげんっていいな 歌詞と解説
アニメ「まんが日本昔ばなし」エンディング曲

くまの子 みていた かくれんぼ おしりを出した子 一等賞

『にんげんっていいな』は、アニメ「まんが日本昔ばなし」にて1984年から1994年まで放送されたエンディング曲。歌いだしは「くまの子 みていた かくれんぼ」。

歌詞では、人間たちの日々の暮らしを羨ましそうに眺めるくまの子やもぐらの心情が唄われている。作詞:山口あかり、作曲:小林亜星。

【YouTube】にんげんっていいな まんが日本昔話】初代ed

歌詞

くまの子みていたかくれんぼ
おしりを出した子 一等賞
夕焼けこやけで またあした またあした
いいないいな にんげんっていいな
おいしいおやつに ほかほかごはん
子どもの帰りを 待ってるだろな
ぼくも帰ろ お家へ帰ろ
でんでんでんぐりがえって バイバイバイ

もぐらがみていた 運動会
びりっ子元気だ 一等賞
夕焼けこやけで またあした またあした
いいないいな にんげんっていいな
みんなでなかよく ポチャポチャおふろ
あったかいふとんで 眠るんだろな
ぼくも帰ろ お家へ帰ろ
でんでんでんぐりがえって バイバイバイ

いいないいな にんげんっていいな
みんなでなかよく ポチャポチャおふろ
あったかいふとんで 眠るんだろな
ぼくも帰ろ お家へ帰ろ
でんでんでんぐりがえって バイバイバイ

歌詞について

「いいな いいな」「またあした またあした」「でんでん でんぐりかえって」「バイ バイ バイ」など、同じ言葉の繰り返しが効果的に用いられており、こうした言葉の反復は、童謡・歌謡をヒットさせる重要な要素として意識的に用いられる場合があるようだ。

「くまの子」という歌詞を聴くと、「おやまにあめがふりました」が歌いだしの童謡『あめふりくまのこ』を思い出すが、同曲は1962年放送の曲なので、『にんげんっていいな』よりも20年以上前の童謡である。

このように『にんげんっていいな』の歌詞では、「くまの子」、「夕焼け小焼け」など、すでにある人気の童謡を想起させるようなキーワードも上手くちりばめられており、過去のヒット曲の威光を巧みに取り入れるという作曲者側のテクニックが伺われる。

冒頭の「つかみ」も非常に上手い。まず「くまの子」というキーワードでぐっと興味を引き付け、そこへ「おしり」という子供が大好きなマジックワードを躊躇なく投入して、視聴者の関心を一気に歌へと向けさせる高等テクニック。

そしてBメロでちょっとしんみりとさせた後は、「でんでん でんぐりかえって バイ バイ バイ」という奇想天外な展開と、エンディング曲として番組の終わりを告げるストレートな「バイバイ」というメッセージをすんなりと組み込む流れるようなフィナーレ。

『にんげんっていいな』は、シンプルながらも非常によく考えられたヒット要素が満載の名曲と言えるだろう。

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