借りぐらしのアリエッティ 主題歌『Arrietty's Song』
歌はフランス・ブルターニュ地方出身のハープ奏者セシル・コルベル
「借りぐらしのアリエッティ」は、スタジオジブリによる2010年公開のアニメ映画。脚本:宮崎駿、丹羽圭子。
監督は、制作当時まだ30代半ばだった米林宏昌(よねばやし ひろまさ/1973 - )。スタジオジブリの歴代作品の監督としては最年少。
主な配役・キャストは、主人公の小人の少女・アリエッティを志田 未来(しだ みらい)、アリエッティの母親ホミリーを大竹しのぶ、人間の少年・翔(しょう)を神木隆之介がそれぞれ演じた。
ジャケット写真:借りぐらしのアリエッティ [DVD]
主題歌は女性歌手セシル・コルベル
「借りぐらしのアリエッティ」主題歌『Arrietty's Song』(アリエッティの歌)を歌うのは、フランス・ブルターニュ地方出身の女性ハープ奏者・歌手セシル・コルベル(Cecile Corbel)。
ジブリ映画の主題歌を海外アーティストが歌うのはこの「借りぐらしのアリエッティ」が初となる。セシル・コルベルがジブリの大ファンである旨の手紙と自身のCDをジブリに送付したのがきっかけとなり主題歌に起用されたという。
【YouTube】セシル・コルベル『Arrietty's Song』
作詞と日本語での歌唱に挑戦
主題歌『Arrietty's Song』の歌詞は、セシル・コルベル自身の作詞によるもの。米林監督から「借りぐらしのアリエッティ」の各場面における登場人物の気持ちや世界観を簡潔に伝えられ、そこからイメージを膨らませて自分が感じるままに歌詞を編んでいったという。
当初は英語で記述されていたが、最終的に日本語に翻訳して日本語で歌唱されるスタイルが採用された。日本語の歌詞でうたったデモテープを何度も聴いて、耳から聞こえたものをそのまま発音する形で歌われている。
セシル・コルベルのコメントによれば、「日本語は母音子音がはっきりしている言語なので、すごく心地よくてむしろ歌いやすい。リズミカルな言語だと思う。」と、日本語での歌唱に前向きで好意的な感想を寄せている。
セシル・コルベルとは?
セシル・コルベル(Cecile Corbel)は、フランス・ブルターニュ地方出身の女性ハープ奏者・歌手。
トラディショナルなケルティック・ハープの演奏とフレンチポップ的な甘い歌声のマッチングが不思議と心地いい。
ジャケット写真:借りぐらしのアリエッティ イメージ歌集アルバム
2010年公開のスタジオジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」では、主題歌『Arrietty's Song(アリエッティの歌)』を担当。セシル・コルベル自身の作詞で、日本語に訳された歌詞を歌っている。
ジブリファンだったセシル・コルベル
以前、映画「火垂るの墓」を見てジブリ作品にはまったセシル・コルベルは、「作品からいつもインスピレーションをもらっている」との手紙を自身のアルバムと共にジブリへ送付したという。
彼女の歌と手紙はプロデューサーの鈴木敏夫氏の目に留まり、「借りぐらしのアリエッティ」主題歌の歌い手に大抜擢された。
大ファンであるジブリ作品の主題歌を担うことになった幸運に、セシル・コルベルは「信じられなかった。私が好きなケルトの妖精と神様が私に味方してくれたと思う」と喜びの声を語っている。
セシル・コルベルのアルバムは?
ジブリ関連以外のセシル・コルベルによるアルバム作品としては、2005年リリースの1stアルバム「Harpe celtique & chants du monde」(6曲入りミニアルバム)、2006年に2ndアルバム「Songbook 1」、2008年に3rdアルバム「Songbook vol.2」がある。
2011年には通算6枚目のアルバム「Renaissance: Songbook Vol. 3」が発売されている。
ジャケット写真:セシル・コルベル「SongBooK vol.2」
ジブリ関連ページ
- ラピュタ「40秒で支度しな」と聖書・イースターとの関係とは?
- キリスト教における「40」という数字の意味・位置づけについて