スッペ「軽騎兵」序曲
オペレッタ「軽騎兵」で演奏されるスッペの代表作
冒頭のトランペットによるファンファーレが特に有名な序曲「軽騎兵(けいきへい)」は、オーストリアの作曲家フランツ・フォン・スッペの代表作。
もともとは全2幕のオペレッタ作品「軽騎兵 Leichte Kavallerie(Light Cavalry)」において演奏される曲目で、肝心のオペレッタ自体は現代ではほとんど演じられていない。
スッペ(Franz von Suppé/1819-1895)は、ウィーン(オーストリア)を代表する作曲家。数多くのオペレッタやバレエ音楽などの舞台音楽を残した。
代表作としては、この「軽騎兵」のほか、オペレッタ「詩人と農夫 Dichter und Bauer (Poet and Peasant)」中の序曲が今日でも比較的有名で、コンサートなどで演奏される機会がある。
【YouTube】スッペ「軽騎兵」より序曲
オペレッタとは?
オペレッタは、19世紀のパリから起こったオーケストラ付きの歌劇。軽歌劇や喜歌劇とも表記され、基本的には明るいコメディ(喜劇)作品が多い。
有名なオペレッタ作品としては、オッフェンバック「天国と地獄」、ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」、レハール「メリー・ウィドウ」などが世界的に知られている。
序曲とは?
序曲(Overture)とは、オペラや劇付随音楽などのストーリーや雰囲気を伝える前置き的な作品。やがて前奏曲や交響詩、交響曲などへ発展し、今日では独立した作品として作曲され、演奏会などで披露されるケースが多い。
有名な序曲としては、チャイコフスキー「大序曲1812年」、ロッシーニ「ウィリアムテル序曲」などがある。
その他の序曲作品については、こちらの特集ページ「有名な序曲・間奏曲・前奏曲」で。
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