弦楽のためのセレナード ダグ・ヴィレーン
童謡『ふしぎなポケット』原曲・元ネタ?
『弦楽のためのセレナード Serenade for strings』は、スウェーデンの作曲家ダグ・ヴィレーン(Dag Wirén/1905-1986)が1937年に作曲した弦楽曲(作品11)。
4楽章構成で演奏時間は15分ほどのコンパクトな構成。同曲は、ダグ・ヴィレーンの作曲家としての地位を高めた作品であり、今日まで彼を代表する楽曲となっている。
写真:スウェーデン・ストックホルム郊外のドロットニングホルム宮殿(出典:Wikipedia)
【YouTube】Dag Wiren - Serenade for Strings 第4楽章
ポケットの中には ビスケットが一つ♪
特に有名なのが、最終楽章(第4楽章)『行進曲』。クラシック音楽の行進曲を集めたコンピレーションアルバムなどでは、『ラデツキー行進曲』や『ハンガリー行進曲(ラコッツィ行進曲)』などと並んで、この『弦楽のためのセレナード』第4楽章が収録されることもあるようだ。
日本的な観点からは、「ポケットの中にはビスケットがひとつ♪」の歌いだしで有名な童謡『ふしぎなポケット』のメロディとの類似性が指摘されることが多い。
もちろん年代的はダグ・ヴィレーン『弦楽のためのセレナード』の方が圧倒的に早い時期に作曲されており、影響を受けた可能性があるのは童謡『ふしぎなポケット』の方であることは言うまでもない。
ちなみに、このような2曲の偶然の一致については、こちらの特集ページ「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」に有名どころを一通りまとめてあるので、こちらも是非お立ち寄りいただきたい。
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