タランテラ ブルグミュラー
イタリア南部の都市タラントに由来するナポリ舞曲タランテラのリズム
『タランテラ La Tarentelle』は、ブルグミュラー(ブルクミュラー)『25の練習曲』第20番目のピアノ練習曲・エチュード。
ブルグミュラーは19世紀ドイツ生まれの作曲家であるが、『25の練習曲』を作曲した当時はフランスのパリで活動していたため、『タランテラ La Tarentelle』のタイトルもフランス語表記が用いられている。英語でのスペルは「tarantella」。
上の写真は、イタリア南部の都市タラント(ターラント/Taranto)。同じくイタリア南部のナポリには、このタラントの名に由来する「タランテラ(tarantella)」という伝統的な舞曲が残されている。
【YouTube】ブルグミュラー25の練習曲より「タランテラ」
【YouTube】ヤマハピアノコンクール 「タランテラ」
ナポリ舞曲「タランテラ」
ナポリ舞曲「タランテラ」は、3/8または6/8拍子のテンポの速い民族舞曲で、ペアやグループでマンドリンやタンバリンに合わせて踊られる。
「タランテラ」の起源は中世にまで遡るとされ、 ショパンやシューベルト、メンデルスゾーン、リストなどクラシック音楽の有名な作曲家たちもタランテラを楽曲に取り入れている。
ちなみに、伝説の毒グモ・タランチュラの名前もタランテラと同じくイタリア南部のタラントが語源とされ、噛まれたらタランテラを踊り続ければ毒が抜けて助かるといういかにも中世的な迷信が残されている。
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楽譜
全音楽譜出版社; 菊倍版 |
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