500マイル 歌詞の意味・和訳
500マイルも離れて こんな有り様では 故郷に帰れない
『500 Miles (Away from Home)』(500マイルも離れて)は、アメリカの女性フォークソング歌手ヘディ・ウエスト(Hedy West/1938–2005)が1960年頃に作曲した楽曲。
ピーター・ポール&マリー(PP&M)やボビー・ベア(Bobby Bare)らがカバーしているほか、忌野清志郎による日本語カバーも有名。
ジャケット写真:ピーター・ポール&マリー ベスト盤 『500 Miles』収録
1マイル=1609.344mなので、500マイルだと約804km(804,672m)。自動車道で東京から広島ぐらいの距離。
『500 Miles (Away from Home)』のルーツ・原曲としては、1924年リリースの『900 Miles』(900マイル)や『ルーベンズ・トレイン Reuben's Train』などが知られている。
このページでは、ピーター・ポール&マリー版『500 Miles (Away from Home)』の歌詞の意味・和訳と、忌野清志郎による日本語歌詞の比較、そして原曲の『900マイル』の歌詞の意味について簡単に解説してみたい。
【YouTube】 500 miles - Peter, Paul and Mary
歌詞(PPM版)和訳
If you miss the train I'm on
You will know that I am gone
You can hear the whistle blow a hundred milesA hundred miles, a hundred miles
A hundred miles, a hundred miles
You can hear the whistle blow a hundred miles
僕の乗った汽車を
もし君が逃したら
僕は行ってしまったと
君は知るのさ
100マイル先から
汽笛が聞こえるだろう
100マイル 100マイル
100マイル 100マイル
100マイル先から
汽笛が聞こえるだろう
Lord, I'm one, Lord, I'm two
Lord, I'm three, Lord, I'm four
Lord, I'm five hundred miles away from homeFive hundred miles, five hundred miles
Five hundred miles, five hundred miles
Lord, I'm five hundred miles away from home
主よ 100マイル 主よ 200マイル
主よ 300マイル 主よ 400マイル
主よ 500マイルも故郷から離れてしまった
500マイル 500マイル
500マイル 500マイル
主よ 500マイルも故郷から離れてしまった
Not a shirt on my back
Not a penny to my name
Lord, I can't go back home this a-way
着替えもなく
一文無しで
主よ こんな有り様では
故郷に帰れない
This a-way, this a-way
this a-way, this a-way
Lord, I can't go back home this a-way
こんな有り様では
主よ こんな有り様では
故郷に帰れない
If you miss the train I'm on
You will know that I am gone
You can hear the whistle blow a hundred milesA hundred miles, a hundred miles
A hundred miles, a hundred miles
You can hear the whistle blow a hundred miles
僕の乗った汽車を
もし君が逃したら
僕は行ってしまったと
君は知るのさ
100マイル先から
汽笛が聞こえるだろう
100マイル 100マイル
100マイル 100マイル
100マイル先から
汽笛が聞こえるだろう
忌野清志郎版 日本語歌詞
日本のロックミュージシャン・忌野 清志郎(いまわの きよしろう/1951-2009)は、『500 Miles (Away from Home)』を次のように日本語カバーしている。
次の汽車が 駅に着いたら
この街を離れ 遠く
500マイルの 見知らぬ街へ
僕は出て行く 500マイルひとつ ふたつ みっつ よっつ
思い出数えて 500マイル
優しい人よ 愛しい友よ
懐かしい家よ さようなら汽車の窓に 映った夢よ
帰りたい心 抑えて
抑えて 抑えて 抑えて 抑えて
悲しくなるのを 抑えて次の汽車が 駅に着いたら
この街を離れ 500マイル<引用:忌野清志郎『500マイル』より>
【YouTube】 忌野清志郎 500マイル
原曲の『500 Miles (Away from Home)』では、故郷から500マイルも遠く離れてしまった後で、もう帰れないと嘆く内容だが、忌野清志郎『500マイル』では、今から故郷を離れ行く主人公の後ろ髪惹かれる思いが描写されている。
900マイル
『500 Miles (Away from Home)』のルーツ・原曲として、カントリーミュージック商業化最初期の立役者フィドリン・ジョン・カーソン(Fiddlin' John Carson/1868–1949) が1924年にリリースした『900 Miles/I'm Nine Hundred Miles Away from Home』の歌詞を一部ご紹介したい。
【YouTube】 900 Miles - Fiddlin' John Carson
Fiddlin' John Carson "900 Miles"
Lord, I'll pawn you my watch
and I'll pawn you chain
Pawn you, my gold diamond ring
That don't pay my little woman's fine
Pawn you my wagon and my team
主よ、俺は時計を捧げる
チェーンもダイヤの指輪も
女の罰金の支払いには使わない
荷馬車も馬も捧げる
You can count the days
I'm gone on the train that I left on
You can hear the whistle blow a hundred miles
If that train runs right
I'll be home tomorrow night
Lord, I'm nine hundred miles from my home
指折り数えて待っていてくれ
俺は電車で出発した
100マイル先から
汽笛が聞こえるだろう
順調に汽車が行けば
明日の夜には故郷に戻れる
主よ、900マイルも
故郷から離れてるんだ
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