アンパンマンのマーチ 似てる曲・そっくりメロディ
ジャニーズのヒット曲やディズニーランドから影響を受けた?
『アンパンマンのマーチ』は、1988年10月から放送開始されたテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」オープニング主題歌。作詞は「アンパンマン」の原作者やなせたかし、作曲は三木たかし。
小さい子供向けのアニメ主題歌だが、「なんのためにうまれて なんのためにいきるのか」、「愛と勇気だけが友達さ」といった哲学的で意味深な歌詞が独特な存在感を放っている。
さて、本ページでは、『アンパンマンのマーチ』の歌詞の意味ではなく、そのメロディの一部について、少し雰囲気が似ている他の曲をいくつかまとめてご紹介してみたい。
特集ページ「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」では、このような似ている曲を幅広くまとめているので、ご興味のある方は是非お立ち寄りいただきたい。
【YouTube】アンパンマンのマーチ
光GENJI『ガラスの十代』
テレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送開始された1988年の前年である1987年11月、ジャニーズ事務所の光GENJIが2枚目のシングル『ガラスの十代』をリリースした。
『ガラスの十代』サビの部分、歌詞でいうと「こわれそうなものばかり 集めてしまうよ 輝きは飾りじゃない ガラスの十代」のメロディの一部が、『アンパンマンのマーチ』冒頭メロディの一部と似ているとの指摘をネットでよく見かける。
【YouTube】 ガラスの十代
似てるといっても冒頭のほんの一部で調性も異なるが、『ガラスの十代』は当時の人気アイドルグループのヒット曲であり、同時期に作曲された『アンパンマンのマーチ』がそこから何らかの影響を受けていたとしても何ら不思議ではないだろう。
スーパーマリオRPG
『スーパーマリオRPG』は、任天堂とスクウェアで共同制作され1996年に発売されたアクションゲーム。
そのゲーム内BGMの一つ『森のキノコにご用心』のメロディの一部が、『アンパンマンのマーチ』の冒頭と少し似ているとの指摘をネットでみかけた。
【YouTube】スーパーマリオRPG『森のキノコにご用心』
『アンパンマンのマーチ』というよりは、それに影響を与えた『ガラスの十代』の方に雰囲気が近いかもしれない。
ルーツはクラシック音楽?
ちなみに、『森のキノコにご用心』系のメロディは、クラシック音楽でいうと、ノルウェーの作曲家グリーグによる1875年の組曲『ペール・ギュント』の一曲『山の魔王の宮殿にて』から影響を受けている可能性がある。
『山の魔王の宮殿にて』についても、J.S.バッハ作曲によるヴァイオリン・コンチェルト『2つのヴァイオリンのための協奏曲(BWV1043)』の影響が見受けられる。
東京ディズニーランド エレクトリカル・パレード
東京ディズニーランド・エレクトリカルパレードは、1985年3月から1995年6月まで開催されていた夜の恒例パレード。
テーマ曲には、ペリー&キングスレイによる楽曲『Baroque Hoedown』(バロック・ホーダウン/ホウダウン)が用いられていた。
【YouTube】 Baroque Hoedown
このテーマ曲は、『アンパンマンのマーチ』サビの部分のメロディに雰囲気が似ている。
エレクトリカルパレードが東京ディズニーランドで開催開始されたのは、テレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送開始された3年前のこと。
時代的にも近く、『アンパンマンのマーチ』がエレクトリカルパレードの楽曲から何らかの影響を受けている可能性は高そうだ。
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