ミザルー(ミシルルー)ディック・デイル
映画「パルプフィクション」、「タクシー」サントラで有名
『ミザルー(ミシルルー)』は、作曲者不明のギリシャ伝承曲。曲名にある「ミシルルー)の「ミシル(ムスル)」とは「エジプト」を意味しており、歌詞の内容から解釈すると「エジプト生まれの娘」といった内容になる。
1962年にディック・デイル(Dick Dale)のカバーが大ヒットし、映画「パルプフィクション」、映画「タクシー」シリーズのサントラで世界的に有名。ザ・ビーチボーイズもアルバム「サーフィン・U.S.A.」でカバーしている。
ジャケット写真:ディック・デイル(Dick Dale)ベスト盤
そして1994年の映画「パルプ・フィクション Pulp Fiction」ではディック・デイル版が映画テーマ曲として用いられリバイバルヒット。
1998年公開の映画「TAXi(タクシー)」シリーズでは、テーマ曲にディック・デイル版(アレンジ含む)が使われている。
2006年にはブラック・アイド・ピーズ(The Black Eyed Peas)によるリメイク版『パンプ・イット Pump It』がリリースされた。
【YouTube】パルプ・フィクション Pulp Fiction Misirlou
【YouTube】The Black Eyed Peas - Pump It
映画「タクシー」
改造プジョー406が街中を時速250kmで疾走! リュック・ベッソンが放つ、史上最速ノンブレーキ・カーアクション『TAXi』シリーズの原点。
ジャケット写真:映画「タクシー」DVD
曲のルーツは?
『ミザルー(ミシルルー)』(Μισιρλού/Misirlou)は、19世紀以降にギリシャやトルコ(オスマン帝国)で広まり、ユダヤ系コミュニティにも伝わった。
作曲者についての記録は残っておらず、ギリシャとトルコ双方が『ミシルルー』を自らの国で生まれた曲であると主張しているようだ。
当初はZeibekikoというギリシャの伝統的なダンスのために作曲され、現在のバージョンと比べてテンポも遅めでキーも異なっていた。このバージョンは1930年前後にアメリカでレコーディングされている。
1941年にはギリシャ系アメリカ人の音楽家Nick Roubanisがジャズのインストルメンタルにアレンジし、以来彼が作曲者とされることがあるが、作曲者について正確な記録は残っていない。
【YouTube】The original Misirlou
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