船頭可愛いや 歌詞と解説 古関裕而

古関裕而の作曲による戦前の大ヒット曲

『船頭可愛いや』(せんどうかわいや)は、 作詞:高橋掬太郎、作曲:古関裕而(こせき ゆうじ)により、昭和10年(1935年)にレコード発売された歌謡曲。

歌い出しの歌詞は「夢もぬれましょ 潮風夜風(しおかぜ よかぜ)」。

女性歌手の音丸(おとまる/1906-1976)は、同曲の大ヒットにより、小唄勝太郎や市丸、赤坂小梅などの芸者歌手に並ぶ人気を獲得した。

柳川の川下り

写真:柳川の川下り(出典:ぐるなび)

作詞の高橋掬太郎(たかはし きくたろう/1901-1970)は、昭和6年(1931年)に『酒は涙か溜息か』(作曲:古賀政男)で作詞家としてデビュー。

戦前から戦後にかけて、『酒は涙か溜息か』、『啼くな小鳩よ』、『ここに幸あり』、『古城』などのヒット曲を数多く残した。

作曲の古関裕而(こせき ゆうじ/1909-1989)は、『長崎の鐘』、『高原列車は行く』などの歌謡曲の他、高校野球テーマ曲『栄冠は君に輝く』や『阪神タイガースの歌(六甲おろし)』など、数多くの応援歌・テーマ曲を手がけた。

2020年のNHK朝ドラマ「エール」は、応援歌の名曲を残したこの古関裕而がモデルとなっている。

【YouTube】 レコード音源 船頭可愛いや 音丸

【YouTube】 船頭可愛いや 都はるみ

【YouTube】 美空ひばり 船頭可愛や

歌詞

夢もぬれましょ
潮風夜風
船頭可愛いや
エー 船頭可愛いや
波まくら

千里はなりょうと
思いは一つ
おなじ夜空の
エー 同じ夜空の
月を見る

独りなりゃこそ
枕もぬれる
せめて見せたや
エー せめて見せたや
わが夢を

関連ページ

古関裕而 こせきゆうじ 有名な歌・楽曲
NHK朝ドラ「エール」主人公のモデルとして注目を集める名作曲家
船頭さん 童謡の歌詞
村の渡しの 船頭さんは♪ それ ぎっちら ぎっちら ぎっちらこ♪
音戸の舟唄 おんどのふなうた
船頭可愛いと 沖行く船に 瀬戸のあの娘の 袖濡らす
昭和初期の有名な歌謡曲・童謡・唱歌
激動の昭和初期に生まれた数々の名曲・愛唱歌まとめ