月ぬ美しゃ 歌詞の意味

月が美しいのは十三夜 娘が美しいのは一七歳

『月ぬ美しゃ』(つきぬかいしゃ/つくぃぬかいしゃ)は、八重山地方から伝わった沖縄民謡・八重山民謡。

八重山で子守りをする娘ムラニ(守姉)らによって歌われ、八重山の「夜の子守唄」と呼ばれる。

「美しゃ」とは、美しい、愛しい、可愛らしい、仲睦ましいなど、幅広い意味をもった形容詞。

月ぬ美しゃ 歌詞の意味

1972年には、フォークグループ「赤い鳥」によりカバーされた『月ぬ美しゃ』がNHK「みんなのうた」で初回放送された。サブタイトルは「月がきれいなのは」。

【YouTube】 月ぬ美しゃ 古謝美佐子 夏川りみ

歌詞の意味

一.
月ぬ美(かい)しゃ 十日三日(とおかみっか)
女童(みやらび)美しゃ 十七(とおなな)ツ
ホーイ チョーガー

<以下、囃子言葉は割愛>

月が美しいのは一三夜(じゅうさんや)
娘が美しいのは一七歳

<注:「ホーイ チョーガー」は意味のない囃子言葉>

二.
東(あがり)から上がりょる 大月(うふつき)ぬ夜(ゆ)
沖縄(うちな)ん八重山(やいま)ん 照(て)ぃらしょうり

東から上る 満月の夜
沖縄を 八重山を 照らしたまえ

三.
あんだぎなーぬ 月ぬ夜
我(ば)がげら 遊(あしょ)びょうら

あれほどの美しい月の夜
みな今日は宴だ

四.
寺(てぃら)ぬ大札(うふだ)んが 絹花(いちゅぱな)
黄金花(くんがにぱな) 咲かりょうり

寺の大札に 絹のような花
黄金のような花 咲かせたまえ

五.
ぴらまぬ家(やー)ぬ 東(あ)んたんが
むりく花(ぱな)ぬ 咲かりょうり
うり取り 彼(か)り取り なつぃきばし
びらまぬ家(やー)ぬ花(ぱな)ぶんなー

愛しいあなたの家の東側に
ジャスミンの花を咲かせたまえ
それを採り あれを採るふりをして
愛しいあなたの家の花を咲かせる

六.
女童(みやらび)家(やー)ぬ 門(むん)なんが
花染(はなしみ)手布(てぃさし)ば 切り落し
うり取り 彼(か)り取り なつぃきばし
女童家ぬ 見舞いす

娘の家の門のそばに
花染めの手ぬぐいを落として
それを取り あれを取るふりをして
娘の家を見に行く

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