茶わんむしのうた 歌詞の意味 鹿児島県
鹿児島県民に広く親しまれ NHK「にほんごであそぼ」で歌われた劇中歌
『茶わんむしのうた』は、1921年(大正10年)に鹿児島県霧島市立宮内小学校の教諭・石黒ヒデが作詞・作曲した楽曲。
歌詞では、「茶碗蒸し」を「茶わんについた虫」と勘違いするコミカルなやりとりが描写されている。曲名は『茶わん虫の歌』の表記も見られる。
鹿児島県民に広く親しまれているほか、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」で歌われたことで、全国的にも知名度が高まっている。
霧島市立宮内小学校の学芸会で披露した劇「行きくれし旅の子」劇中歌として作曲された。
劇では、ある茶店で客が茶わん蒸しを注文する。しかしこの劇の世界では、なぜか主人も店員も「茶わん蒸し」という料理を知らなかった。
客に出した茶わんに虫がいたと勘違いした店主は、店員を呼びつけてこう言った。
お前は茶わんをちゃんと洗ったのか?茶わんに虫がついているとお客さんが言っているぞ。
『茶わんむしのうた』の(一番の)歌詞では、この店主に対して店員が言い返す場面が描写されている。その様子を見て、お客さんが大笑いするという場面で歌われる(宮内小学校Webサイトの解説より)。
【YouTube】 茶わん虫の歌
一番の歌詞の意味
石黒ヒデが作詞・作曲した『茶わんむしのうた』について、最も有名な一番の歌詞と意味を次のとおり引用する(出典:霧島市立宮内小学校Webサイト)。
1.
うんだもこら いけなもんな
あたいげんどん ちゃわんなんだ
日に日に三度もあるもんせば
きれいなもんごわんさーちゃわんについた虫じゃろかい
めごなどけあるく虫じゃろかい
まこてげんねこっじゃ
わっはっは
まったくそれは
どんな物なのですか?
私の家の茶碗は
毎日、日に3回も洗っているため
清潔なものです
茶碗についた虫でしょうか?
洗い物かごを這う虫でしょうか?
まったく恥ずかしいことです
わっはっは
二番以降の歌詞の意味
霧島市立宮内小学校Webサイトでは、『茶わんむしのうた』の二番以降の歌詞が掲載されていたので、参考までに当ページでも引用してご紹介したい。
2.
うんだもこら いけなもんな
あたいげんどん嫁じょなんだ
日に日に三度もちけんせぇば
きれいなもんごわんさー顔についたけしょじゃろかい
化粧についた顔じゃろかい
まこてげんねこっじゃ
わっはっは
まったくそれは
どんな物なのですか?
私の家のお嫁さんは
毎日3度も化粧しているから
綺麗なもんですよ
顔についた化粧なんだか
化粧についた顔なんだか
まったく恥ずかしいことです
わっはっは
3.
うんだもこら いけなもんな
あたいげんどんむひこぉなんだ
日に日にろっどもくろもんせぇば
たまげたもんごわんさーあたいがちかたがすねたろかい
あてごた茶わんがこめたろかい
まこてげんねこっじゃ
わっはっは
まったくそれは
どんな物なのですか?
私の家の息子は
毎日6度もおかわりするから
驚いてしまいます
私のよそい方が少ないのか
あてがった茶碗が小さいのか
まったく恥ずかしいことです
わっはっは
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