哀しみのソレアード Soleado 日本語歌詞
「千の風になって」とメロディが似てる?ポールモーリアもカバー
『哀しみのソレアード』の邦題で知られる『Soleado』(ソレアード)は、イタリアの音楽グループ「ダニエル・センタクルツ・アンサンブル(Daniel Sentacruz Ensemble)」が1974年に発表した楽曲(歌詞なし)。
「ソレアード」とは、スペイン語で「日だまり、日当たりの良い場所」という意味。
2006年に秋川雅史のカバーが大ヒットした『千の風になって』については、『哀しみのソレアード』と冒頭のメロディが似てるとの指摘をネットで見かけることがある。
写真:イタリア・ローマの街並み
【YouTube】Soleado - Daniel Sentacruz Ensemble
海外でのカバー
『Soleado』(ソレアード)は、世界中のアーティスト達により様々な歌詞がつけられて歌われている。
中でもアメリカの歌手ジョニーマティス(John Royce Mathis)によるクリスマスソング『When A Child Is Born』は特に有名。
カックラキン大放送 エンディング曲
日本では、1980年代にテレビ番組「カックラキン大放送!! 」エンディングでテーマ曲として使われ、「楽しかったひとときが、今はもう過ぎていく」という短い歌詞の後、野口五郎や郷ひろみらが締めの挨拶を行っていた。
【YouTube】カックラキン大放送 エンディング 野口五郎
日本語歌詞について
『Soleado』(ソレアード)の曲全体に日本語歌詞をつけた『哀しみのソレアード』について簡単にご紹介しておきたい。
今日では、由紀さおりが歌っていた日本語歌詞と、布施明(ふせ あきら)が訳詞した日本語歌詞の二つが知られている。
まずは、由紀さおり版『哀しみのソレアード』の歌詞を次のとおり引用して、その内容を簡単に確認してみたい。
もうすぐ終わるのね
ふたりの砂時計
さよならの足音が
背中に聞こえるわあなたのぬくもりを
ください もう一度
この心 この肌で
おぼえておきたいのひとりで生きてゆく
明日はつらいけど
たおれずに ゆけるでしょう
思い出があるかぎりさびしい人生に
ひかりをくれた人
今はただ言いましょう
この愛をありがとう今はただ言いましょう
この愛をありがとう
この歌詞では、恋人と別れることになった女性と思われる人物が、別れの辛さを乗り越え前向きに生きようとする様子が描写されている。
作詞者について調べてみたが、不思議なことに、由紀さおり版『哀しみのソレアード』を誰が作詞したのかを特定することはできなかった。判明次第、追記する予定。
布施明による日本語歌詞
次に、布施明の作詞による『哀しみのソレアード』 の歌詞を次のとおり引用して、その内容を簡単に確認してみたい。
偽り そむきあい
傷つき 憎みあう
もう…そんな世界には
別れを惜しまない人生の荒波に
負けたと言われても
ただ僕は胸を張り
背を向けて行くだろう荷物は重くても
助けは要らないさ
君だっていつの日か
背を向けて行くだろう別れの言葉さえ
かけあう人もなく
今僕は安らぎを探しに
旅に出る
LaLaLa…夕日が綺麗なら
全てを捨てた今
何となく心から
静かなこのmelody
LaLaLaLa…
この歌詞では、人間社会の負の側面に疲れてしまった人物が、全てを捨てて旅に出るという少々重たい内容のストーリーが展開されている。
由紀さおり版の歌詞と内容はまったく異なるが、何かからの「別れ」という要素は共通しているのが興味深い。
テレビ番組「カックラキン大放送!! 」エンディングでテーマ曲として使われていたが、番組の終わりで別れの挨拶をするタイミングであり、この場合も「別れ」という共通点を見出すことができる。
『Soleado』(ソレアード)のメロディは、聴く者に「別れ」を連想させる要素があるのだろう。
関連ページ
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