シャンテ Chante
ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud/1927-2001)
『シャンテ Chante』は、フランスのシンガーソングライター・俳優のジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud/1927-2001)による1972年の楽曲。曲名・タイトルは「歌おう」といった意味。
歌の冒頭から「ラーラーラー la la la・・・」とコーラス部分が繰り返し歌われ、曲全体としてもコーラスパートが占める割合は大きい。日本語版の『シャンテ Chante』では、原曲のコーラス部分にも歌詞がつけられている。
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原曲『Chante』の歌詞の内容は、「北風が駆け抜け 鳥は死んだが 明日へのワインとパンがある だから歌おう」といった若干ポエムのような詩的で漠然とした内容だが、苦難にめげず希望をもって歌おう、という明日への前向きなメッセージが込められているようだ。
【YouTube】ジルベール・ベコー『シャンテ Chante』
胸にひびく歌があれば 夜は明ける 自由が見える
日本語版『シャンテ』の歌詞は、例えば1番の歌詞を引用すると「小さな傷跡 昨日の悲しみ 無くした言葉を探して歌おう」とあり、これは川元優子氏による「訳詞」とされているが、内容的には原曲から翻案した「作詞」と明記した方がよいかもしれない。
コーラス部分の歌詞に至っては、原曲では「ラーラーラー la la la・・・」と歌うのみだが、日本語版『シャンテ』では「胸にひびく歌があれば 夜は明ける 自由が見える」と独自の歌詞がつけられている。
CDは手に入りにくい?ダウンロードも
『シャンテ Chante』のシンプルで覚えやすいコーラス部分は日本でも受け入れられ、学校の音楽の授業でも歌われる機会があるほど親しみのある曲なのだが、CDやダウンロードでこの曲を手に入れようと探してみても、日本向けのベストアルバム等にはなかなか収録されていない。
ジルベール・ベコーの代表曲としてシャンソン・フレンチポップのCDアルバムに収録される曲としては、『ナタリー (Nathalie)』と『そして今は (Et Maintenant)』が定番だが、肝心の『シャンテ Chante』はどうやら選曲から外れてしまう傾向にあるようだ。
もしこのページをレコード会社の企画関係の方がご覧になっていたら、是非とも日本向けのシャンソン系アルバムにこの『シャンテ Chante』も収録していただきたいと心からお願いしたい。時代を超えて愛される良い曲だ。
【コメント】歌が始まるのは1:50過ぎから。冒頭のコーラスが長い。