黄桜CMソング『河童の歌』歌詞と解説

かっぱっぱー るんぱっぱー♪ 3代目イラストはどうなる?

日本酒メーカー「黄桜(きざくら)」のテレビCMと言えば、かつて『河童の歌』(かっぱのうた)という個性的なCMソングが流れていた時代があった。

漫画家の小島功による和風モダンなお色気イラストと、「♪かっぱっぱー るんぱっぱー♪」の陽気なCMソングで人気を博した。

黄桜カッパカレンダー

写真:黄桜カッパカレンダー画像(出典:黄桜Webサイトより)

作曲者は、『黄金バット』、『妖怪人間ベム』主題歌を手がけた田中 正史(たなか まさぶみ/1928-2010)。テレビ番組「アップダウンクイズ」テーマ音楽も担当した。

【YouTube】黄桜カッパの歌

歌詞

『黄桜』

作詞:田中正史

かっぱっぱ ルンパッパ
かっぱ黄桜 かっぱっぱ
ボンピリピン のんじゃった
ちょっと いい気持
飲める 飲める 飲める 飲める
いける ける ける ケロップ
黄桜 黄桜 ソフトなお酒
古いのれんの モダンなあじ
かっぱっぱ ルンパッパ 黄桜

あまり使われなくなった『河童の歌』

『河童の歌』は1961年頃の白黒テレビの頃から黄桜CMソングとして使われはじめ、1980年代頃まで多用されていたが、2000年代以降は使用頻度が低下し、今日では『河童の歌』がテレビから聞こえてくることはほとんどなくなってしまった。

カッパのキャラクター自体は引き続きCMでも登場しているが、そのCM音楽・BGMにはアイルランド民謡『ダニーボーイ』などの他の楽曲が使われることが多くなっている。

ちなみに、黄桜CMソング『河童の歌』のメロディについては、ブルガリア民謡『エレンカ』の一部とよく似ているとの指摘があるようだ。

カッパをデザインした小島 功

カッパのキャラクターデザイナーは、黄桜CMでは2代目となる小島 功(こじま こお/1928-2015)。日本漫画家協会の四代目理事長を2000年まで8年間務めた。

小島氏は、お色気番組の元祖とも言える深夜テレビ番組「11PM」(イレブン・ピーエム)に18年近くレギュラー出演しており、大橋巨泉らとの掛け合いでお茶の間の人気を呼んだ。

ちなみに、講談社のコミックス『さくらん』、『花とみつばち』、『働きマン』などで知られる漫画家の安野モヨコは小島功の姪。

カッパのイラスト3代目はどうなる?

2015年4月14日、小島 功は脳出血のため東京都港区の病院で亡くなった。黄桜Webサイトで毎年公開されていた黄桜カッパカレンダーも現在では公開が停止されている。

小島氏によるイラストは非常に個性的で芸術性が高く、仮に3代目のカッパ・イラストレーターが決まったとしても、前代との絵柄のギャップは少なからず生じるものと予想される。

今後は小島風のイラストを第三者に模倣させて路線を継続するのか、発表済みのデザインを活用するのか、それとも新たな絵柄のイラストレーターを探すのか、黄桜カッパの今後の動向が気がかりなところだ。

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