ドナウ川のさざ波
哀愁漂うワルツにのせて 静かに流れるドナウ川のさざ波
『ドナウ河のさざなみ(ドナウ川のさざ波)』は、イヴァノヴィッチ(イヴァノヴィチ)作曲のワルツ。
1889年に開催されたパリ万国博覧会で演奏され、世界的に有名になった。
ちなみに写真は、ドイツ南部の都市ウルム(Ulm)を流れるドナウ川。ウルムは物理学者アインシュタインの出生地として知られる。
イヴァノヴィッチとは?
イヴァノヴィッチ(Ivanovici/1845-1902)は、ルーマニアの作曲家・指揮者で、軍楽隊の隊長を務めた人物。
ワルツ、ファンファーレ、行進曲や民謡に基づく作品などを数多く作曲したとされるが、現在ではそのほとんどが紛失している。
残っているのは『ドナウ川のさざなみ』と『カルメン・シルヴァ』の2曲のワルツだけ。
ちなみに、同年代に活躍したワルツの作曲家としては、ウィーンのワルツ王ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauß II/1825-1899)が有名。
【YouTube】ドナウ川のさざ波 The Waves of the Danube
アメリカでは歌謡曲「アニバーサリーソング」としてヒット
アメリカでは、20世紀を代表する俳優・歌手のアル・ジョルソン(Al Jolson/1886-1950)によるヒット曲『The Anniversary Song』として有名。1947年に14週連続でチャートインし、最高で2位を記録した。