白鳥の湖

チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky/1840-1893)

『白鳥の湖』 は、ロシアの作曲家チャイコフスキーによって作曲されたバレエ音楽・バレエ作品

ドイツの作家ムゼウスによる童話「奪われたべール」を元に構想が練られた。初演は1877年3月4日、モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団。

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1895年の初演以降、多くの演出家によって、ストーリー・登場人物・曲順などが異なる様々な版が作られた。

有名な演出家は、マリウス・プティパ(1895年)、ゴールスキー(1933年)、ニコライ・セルゲイエフ(1934年)、メッセレル(1937年)、バランシン(1951年)、ブルメイステル(1953年) 、ヌレエフ(1984年)、プティパ(1952年)など。

ハープの短い序奏のあと、オーボエがソロで主旋律を吹く「情景」(第2幕・第10曲、第14曲)が、本作品を代表する曲として、特によく知られている。

本作品からワルツ、情景(第2幕)、終曲その他を取り出した組曲版も存在し、演奏会形式としても多く演奏される。

【YouTube】白鳥の湖 チャイコフスキー

【YouTube】新国立劇場バレエ 3分でわかる白鳥の湖

主なあらすじ

序奏

オデットが花畑で花を摘んでいる所へ悪魔ロッドバルトが現れ、オデットを白鳥に変えてしまう。

第1幕 王宮の前庭

今日はジークフリート王子の21才の誕生日。お城の前庭には王子の友人が集まり、祝福の踊りを踊っている。

そこへ王子の母が現われ、明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶように言う。まだ結婚したくない王子は物思いにふけり、友人達と共に白鳥が住む湖へ狩りに向かう。

第2幕 静かな湖のほとり

湖上の白鳥に月の光が当たると、たちまち娘たちの姿に変わっていった。その中でひときわ美しいオデット姫に王子は惹きつけられる。

彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができ、この呪いを解くただ一つの方法は、いつまでも変わらない愛の誓いだけという。王子は明日の舞踏会で彼女を花嫁として選ぶことを誓う。

第3幕 王宮の舞踏会

世界各国の踊りが繰り広げられているところへ、悪魔の娘オディールが現われる。王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは魔法を使ってオデットに化けていたオディールだった。

その様子を見ていたオデットの仲間の白鳥は、王子が騙されていることをオデットに伝えるため湖へ走り去る。悪魔の仕業に気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。

第4幕 湖のほとり

破られた愛の誓いを嘆くオデットに王子は許しを請う。そこへ現われた悪魔に王子はかなわぬまでもと跳びかかった。

激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けない。絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。

(版によっては、オデットの呪いが解けてハッピーエンドで終わる演出も見られる。)

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