交響曲第8番 ブルックナー
「闇に対する光の完全な勝利」と言わしめた傑作
ブルックナー:交響曲第8番 |
『交響曲第8番 (ブルックナー)』は、オーストリアの作曲家アントン・ブルックナーによる後期ロマン派音楽を代表する交響曲。1887年完成。
演奏時間にして80分を越す長大な曲であり、ブルックナーの交響曲のみならず、古今の交響曲における最高傑作に挙げられることもある名作。
第8番に関しては1890年前後に全楽章が改訂されており、現在の演奏の多くはこの稿を採用している。
初演は1892年12月のウィーン楽友協会の大ホール。ヨハネス・ブラームスやフーゴー・ヴォルフなどの著名な音楽家たちも聴衆として訪れた。
とりわけ第2楽章スケルツォと第3楽章アダージョが好評を受けた。ヴォルフは初演の1週間後に、この作品の成功を「闇に対する光の完全な勝利」と評している。