前奏曲 嬰ハ短調「鐘」(モスクワの鐘)
ラフマニノフ (Sergei Rachmaninoff/1873-1943)
『前奏曲嬰ハ短調(』は、ラフマニノフ『5つの幻想的小品集(Cinq Morceaux de Fantaisie)』第2曲中、第一番目の前奏曲。
クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを受けた作品とされ、「鐘」または「モスクワの鐘(The Bells of Moscow)」などの愛称で親しまれている。
【YouTube】ラフマニノフ 前奏曲 嬰ハ短調 「鐘」
5つの幻想的小品集とは?
『5つの幻想的小品集』は、モスクワ音楽院を卒業した1892年頃に作曲されたもの。
ラフマニノフは在学中から作曲を始めており、ピアノ協奏曲第1番 嬰へ短調、卒業制作の歌劇『アレコ(Aleko)』を書き上げている。歌劇『アレコ(Aleko)』はチャイコフスキーの推薦で卒業の年(1892年)ボリショイ劇場で上演された。
ラフマニノフの前奏曲はアシュケナージの最も得意なレパートリーの一つ。ロシア出身の名ピアニストであったラフマニノフのピアニズムを活かしきった、アシュケナージの共感あふれる名演。 |
フィギュアスケート使用曲として人気に
ラフマニノフ 前奏曲 嬰ハ短調「鐘」は、フィギュアスケートの人気選手がプログラムで使用し注目を集めた曲。
女子フィギュアスケートでは、プロスケーターの浅田真央が選手時代の2009-2010シーズンにおけるフリープログラムの曲として使用。
男子フィギュアスケートでは、高橋大輔選手が2018-2019シーズンにおけるフリープログラム曲として、同曲をジョン・グラントがカバーした『ペール・グリーン・ゴースツ Pale Green Ghosts』を使用した。
浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2010-2011(DVD付)浅田舞&真央選手が今シーズン使用する楽曲を全曲収録し、ブックレットには、2009-10&今シーズンの写真を掲載。 DVDには美しいショーの模様も収録! |
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