グルック『精霊の踊り』

オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」劇中曲

『精霊の踊り』は、18世紀ドイツの作曲家グルックによるオペラ『オルフェオとエウリディーチェ(ユリディス/エウリディス)』劇中歌。ヴァイオリンやピアノ編曲、フルートなどでオペラとは独立して演奏される機会が多い。

「オルフェオ」とは、ギリシア神話に登場する吟遊詩人オルフェウス(オルペウス)のこと。毒蛇にかまれて死んだ妻エウリディーチェを取り戻すため、冥府(死者の世界)に下ったオルフェウスの物語を題材としたオペラ作品となっている。

「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という愛の神との約束だったが、出口まであと少しのところで、不安に駆られたオルフェウスは後ろを振り向いてしまった。

原作のギリシア神話ではバッドエンディングとなってしまうが、グルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』では、自害しようとするオルフェウスを前に、愛の神は「お前の愛の誠は十分示された」とエウリディーチェを復活させ、ハッピーエンディングとなる。

ちなみに、同様のギリシア神話を題材にしたオペラ(オペレッタ)としては、オッフェンバック『地獄のオルフェ』も有名。

【YouTube】グルック 「精霊の踊り」フェリーチェ音楽院

【YouTube】 フルート演奏 Gluck - The Dance of the Blessed Spirits

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オッフェンバック『地獄のオルフェ』
オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』と同じく冥府に下ったオルフェウスの物語を題材としている(喜劇)。
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